ページタイトル:水谷神社のイブキ 当サイトのシンボルマーク

画像:水谷神社のイブキ(枯死) 名称 水谷神社のイブキ (みずやじんじゃのいぶき)
名称の典拠 現地の案内板を参考に
樹種 ビャクシン
樹高 13m(注1)
目通り幹囲 6.6m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 奈良県奈良市春日野町
 〃 3次メッシュコード 5235−06−17
 〃 緯度・経度 北緯34度41分00.3秒
           東経135度50分49.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2023年5月17日

注1)春日大社が設置した案内板による





 まず初めにお断りしておくが、このビャクシン(イブキはビャクシンの別名)はもう死んでいる。
 案内板に、『幹は空洞になっており、その中からスギが立ち、イブキの幹が大きなスギを抱え込む形になっている』と記されているのだが、ビャクシンも、抱えられたスギもいずれも生きてはいない。(この案内板はいつ設置されたのだろうか?)
 枯れたのがいつなのか不明だが、私が奈良公園の巨木探訪の参考にした2008年発行の奈良市・巨樹に親しむ会の「奈良公園の巨樹」に掲載されていないことから考えると、それまでに枯死していた可能性が大きい。
 しかし、幹だけを見ると、まだ生きているように見えなくもない。ビャクシンは盆栽用に愛好されるシンパクの仲間で、死んでしまった部分も、すぐに朽ちてしまうことなく、長く形を保ち続ける性質があるようだ。
 神社が伐採せずそのままにしてあるのは、まだ倒壊の危険が無いと判断しているからだろう(金属の柱で支えている)。少しでも長く面影を偲びたい、という気持ちもあるかも知れない。
 おかげで、元気だった頃の姿を少しだけ想像出来る。
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