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社叢 水汲み場 |
名称 水分神社のスギ (みずわけじんじゃのすぎ) 名称の典拠 なし 樹種 スギ 樹高 35m(注1) 目通り幹囲 6.0m(注1) 推定樹齢 300年以上(注1) 所在地の地名 岩手県紫波郡紫波町小屋敷字新在家 〃 3次メッシュコード 5941−20−96 〃 緯度・経度 北緯39度34分59秒 東経141度04分42秒 紫波町指定天然記念物(1982年5月7日指定)(注2) 撮影年月日 2008年8月6日 注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による 注2)天然記念物指定名称は、単なる「スギ群」。社叢中、17本のスギが指定を受けた 志波稲荷から北に稲荷街道を進む。2kmを少し超えたあたりで、北東の山の方へ真っ直ぐ進む道がある。すれ違いもままならぬ細い道だが、自動車で行ける。700mほどで終点。そこが水分神社(みずわけじんじゃ)だ。 10台分ほどの駐車場があり、既に先客があった。清水を汲みに来るリピーターである。 水分神社の祭神は水波能売命(みずはのめのみこと)。水源の神様だ。駐車場の脇にはホースが4本引かれ、豊富な清水がほとばしっている。境内の水源からここまで、水汲みに便利なように、ホースで導水してあるのだ。 勧められて、私もひと口飲んでみた。冷たくて癖がない、美味しい水だ。冷蔵庫に30日置いても腐らないとおっしゃっていたその方は、500ミリリットルのペットボトル1本に水を詰めただけで帰って行かれた。多分、すぐ近くにお住まいの方なのだろう。 残念ながら、このようにマナーの良い方ばかりではないようだ。飲料の空缶やら、タバコの吸い殻やらを放置して行く輩もいるようだ。これ以上汚染すると湧水を止める旨の警告文が示されていた。 私の目的は巨木。喉を潤したあと、参道を歩き始めた。 計17本の大杉が天然記念物指定を受けているが、どれがそうで、どれが違うのか、印はつけられていない。目で大きさを測りながら、ゆっくり進んだ。 社殿の右手(向かって左)の一角に大杉が多い。誘われて進んで行くと、突き当たりに1本だけ注連縄を巻いたスギがある。これが最大のようだ。 駐車場に戻ると、別の方が水を汲みにきておられた。こちらは本格的だ。ポリタンクをいくつも持って来ている。4本のホースを全部使って汲むと早い。ほかに誰もいなかったとはいえ、全部を占領したことに後ろめたさを覚えたか、「飲みますか?」と声をかけてこられた。 水を汲みに来る方のほとんどは、いい人ばかりなのだ、と思った。 |
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