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名称 三渡神社の参宮桜 (みわたりじんじゃのさんぐうざくら) 名称の典拠 現地の樹名板(注1) 樹種 エドヒガン 樹高 13m(注2) 目通り幹囲 5.2m(注2) 推定樹齢 200〜299年(注2) 所在地の地名 福島県二本松市杉沢字宮ノ前(注3) 〃 3次メッシュコード 5640−24−06 〃 緯度・経度 北緯37度30分36.3秒 東経140度34分26.6秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2023年4月4日 注2)環境省巨樹データベース(1998年調査)による 注3)2005年12月1日、二本松市に合併。旧行政区は安達郡岩代町 国道349号を二本松市(旧岩代町)から南に向かう。 国指定天然記念物「杉沢の大スギ」への案内表示を過ぎ、次の三叉路を越えると、田村市(旧船引町)である。三叉路には市境を示す標識が設置されている。 その三叉路を西に曲がって200m強、右手に三渡神社の石鳥居が見え、その横に参宮桜が立つ。過去に何度かここを通ったことはあったが、花をつけた参宮桜は今回が初めて。 福島県で多く見る花色の濃い桜だ。3〜5分咲きといったところだが、もう十分に美しい。 幹囲5mを超える堂々たる大桜なのだが、途中で主幹を失い、幹の太さの割りに樹冠は小さい。道路のすぐ横に立つため切り詰められたのだろうか?(当否不明) 手作りの広報紙「かわら版いわしろ」(第47号、2022年2月24日刊行)に三渡神社の記述を見つけた。神社総代の佐藤さんによる神社紹介である。 神社開創は大同元年(806)。菅野沢村開村の際に鎮守として祀られたのが始まりといわれ、記録の上では岩代地域最古の神社だそうである。 祭神は天之水分神(あめのみくまりのかみ)・天之村雲神(あめのむらくものかみ)・国之水分神(くにのみくまりのかみ)の3柱。水を司る神である。岩代地域は緩やかな起伏が続く山間部である。農業中心の安定した生活には、何よりも水が必要だったのだろう。 佐藤さんが幼かった頃、秋祭りには色々な出店が並び、多くの人で賑わったとのこと。かつてはどこでもそうだった。私の幼少期の記憶とも重なる。 私の近くの神社のお神楽は途絶えてしまったが、三渡神社では今も続いているようだ。 参宮桜もきっと楽しみにしていることだろう。 |
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