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名称 杉沢の大杉 (すぎさわのおおすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 45m(注2)
目通り幹囲 12.3m(注2)
推定樹齢 1000年(注3)
所在地の地名 福島県二本松市杉沢字平(注4)
〃 3次メッシュコード 5640−24−06
〃 緯度・経度 北緯37度30分38.9秒
東経140度34分45.9秒
国指定天然記念物(1943年8月24日指定)
撮影年月日 2003年8月24日(左写真)
2011年3月5日(少し大きめの画像)
注1)岩代町教育委員会が設置(設置年月不詳)。ただし国の天然記念物としての正式な指定名称は「杉沢の大スギ」とカタカナ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)1995年に講談社より刊行された「日本の天然記念物」による
注4)2005年12月1日、二本松市に合併。旧行政区は安達郡岩代町
これだけの巨木で、上から下までしっかりと枝葉をつけ、樹勢が旺盛なスギは、他にあまり例がないのではないか。すばらしい大杉である。
かなり以前から立派な樹容を誇っていたらしい。江戸時代初期の寛永20年(1643)のこと。二本松藩主丹羽光重(にわみつしげ)が領内を巡視した際、この大杉に目をひかれた。そこで光重は、この土地を杉沢と改称させ、スギの名を「杉沢の大杉」としたという。(なればこそ、この大杉にはカタカナ名は似合わない)
天然記念物に指定された日から、ちょうど60年目に訪れた。
国道349号の東側、船引町との境界からわずかに北に入ったところに立っている。
周辺は広々とした耕地で、スギにとっては特等席だ。ただし、これだけ開けていると、強風や落雷が心配である。しかし、よほど運がよかったのか、それとも、地形的にここは特異な場所なのか、杉沢の大杉には今まで無縁だったようだ。
大杉の周囲には木道が整備され、保護体制は万全である。手で直接触れることができないのは残念だが、この雄姿を後世に残すためには我慢しよう。 |
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