ページタイトル:満山神社のスギ ロゴ:人里の巨木たち

画像:満山神社のスギ

画像:満山神社のエノキ
 参道途中のエノキ(目通り4mくらい)
名称 満山神社のスギ (みつやまじんじゃのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 32m(注1)
目通り幹囲 5.4m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺(志津)
 〃 3次メッシュコード 4931−40−87
 〃 緯度・経度 北緯33度04分39秒
           東経131度05分44秒
熊本県指定天然記念物(1959年10月27日、「満山神社の杉群」として境内の大杉群を一括指定)
撮影年月日 2015年3月18日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による





 満願寺集落の北方、標高差にして30mほど石段を登ったところに満山神社がある。集落を南に見おろすような位置だ。
 そこから200mほど離れた山中には国指定天然記念物「金比羅スギ」。また神社の横には、県指定史跡「満願寺石塔群 附杉群」の大杉。満願寺では、大杉に事欠かない。
 遠望すると、満山神社の参道石段の途中に、美しい樹冠を持つ大木が立っている。
 近づいてみたら、エノキだった。幹回りは4mくらいだろうか。このエノキは環境省巨樹データベースに載っていない。
 そこから、もうひとふんばり。
 社殿に向かって右手奥に、異形の大杉群が立っていた。上記データの最大木も、そのなかの1本である。
 スギたちは、和歌山県田辺市の「野中の一方杉」のように、みな同一方向にのみ枝を伸ばしている。「一方杉」に比べ、こちらの方が枝数が多い分、異様さも目立つ。
 案内板によれば、「境内をとりまく13株15本の杉の大木」が天然記念物指定を受けたようだ。
 スギの姿については何も触れられていなかったけれども、異形のスギたちの与える強いインパクトがなければ、天然記念物指定もなかったのではないだろうか。
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