ページタイトル:箕輪温泉神社のサワラ 当サイトのシンボルマーク

画像:箕輪温泉神社のサワラ 名称 箕輪温泉神社のサワラ
    (みのわおんせんじんじゃのさわら)
名称の典拠 なし
樹種 サワラ(注1)
樹高 28m(注1)
目通り幹囲 4.8m(注1)
推定樹齢 300年以上(注1)
所在地の地名 栃木県那須塩原市箕輪(注2)
 〃 3次メッシュコード 5539−37−67
 〃 緯度・経度 北緯36度58分34.9秒
           東経139度57分39.3秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2023年9月24日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)2005年1月1日、3市町が合併して那須塩原市誕生。旧行政区は黒磯市





 東北自動車道黒磯パーキング・エリアの北西約3.2km。蛇尾川(さびかわ)と熊川(くまがわ)に挟まれて箕輪の集落がある。ヘビとクマに挟まれたのでは落ち着いていられないところだが、実際は静かな田園地帯である。
 集落の端の方に神社があって、そこに左図の巨木が立つ。
 曖昧な書き方をするのは心苦しいが、実は神社名についても樹種名についても確信が持てないからだ。
 環境省巨樹データベースは神社名を泉神社としていて、鳥居の石額にもそう書いてある。ところが、グーグル・マップでは泉神社とされていて、国税庁に登録された法人名も温泉神社である。法人としては温泉神社が正式名ということになる。地元ではどう呼んでいるか聞いてみればよかったのだが、神社名の齟齬に気づいたのは帰宅後で、それもかなわず。
 樹種について、環境省データではサワラとある。しかしサワラとヒノキはよく誤認されるので、現地で葉を確認するつもりだった。
 ところが葉があるのは頂部だけで、双眼鏡で確認出来そうな範囲に葉は無い。仕方がないので落ち葉を探したところ、最近落ちた緑の葉もすっかり茶色くなった古い葉も、見つかるのはヒノキの葉ばかり。ならばヒノキかというとそうとも限らない。近くに若いヒノキがあるので、その葉である可能性がある。
 それにしてもサワラの葉が全く見つからなかったことから、図の巨木はヒノキである可能性の方が大きいと思うが、確信が持てないので、一応、環境省の記載通りサワラとしておいた。
 幹囲についても当初から実測するつもりだった。1988年報告値が450cm、2000年報告値が478cm。この調子で大きくなれば、今は5mを超えているのでないかと思ったからである。しかし測定値は480cm。ほとんど生長していない。葉が少なすぎるためだろうか。
 訪問時は、境内にジョロウグモが大量発生していて、大きい巣などは拝殿の端から端まで糸が延びている。落ちていた枝で蜘蛛の巣を払いながら進んだのだが、払いきれなかったのがあったらしく、撮影を終わって車に乗ったら、なにやら首の辺りでもそもそ動く。ミラーで見たらジョロウグモが1匹同乗していた。
 私は、首を這われようが日本のクモなど全く怖くないが、車内に巣でも張られたら困る。見失わないうちに車を停め、下車していただいた。
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