ページタイトル:南川河内神社の夫婦杉 当サイトのシンボル

画像:南川河内神社の夫婦杉(幹と並ぶ)

画像:南川河内神社の夫婦杉(遠景)
名称 南川河内神社の夫婦杉
    (みながわかわうちじんじゃのめおとすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 50m/48m(注1)
目通り幹囲 7.3m/7.2m(注1)
推定樹齢 700年(注2)
所在地の地名 高知県土佐郡土佐町南川
 〃 3次メッシュコード 5033−43−95
 〃 緯度・経度 北緯33度45分09.3秒
           東経133度26分41.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2012年3月25日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注2)『「河内神社の杉」』と題した案内板による(高知県緑化推進委員会、土佐町役場、南川地区「河内神社」の三者が連名で設置。設置年月不詳)





 瀬戸川は四国三郎吉野川の支流の一つ。早明浦湖(さめうらこ)の上流部で本流に合流する。四国の山間部はどこも山が険しく、川は深いV字谷を作る。もちろん瀬戸川も例外ではない。
 瀬戸川に沿って走るのが県道6号(高知伊予三島線)。高知市と愛媛県伊予三島市を結ぶ長距離地方道だ(県道番号は両県で共通。ただし、ずっと連続しているわけでなく、県道6号を走り続けたら高知から伊予三島まで行けるというわけではない)。
 夫婦杉のある河内神社は、早明浦湖南西部で両岸を結ぶ七尾橋の上流約2.5km、川奈路(かわなろ)集落の対岸に佇む。県道から神社まで朱塗りの吊橋が架かる(自動車通行不可)。
 標記の夫婦杉は吊橋を渡った左手、境内の縁に立ち、橋上から見ると、根の一部は下の川原にまで延びている。
 傍に立つと、すばらしい体格に圧倒される。これだけの巨樹がこの距離で並び立つ姿には、そう簡単に出会えるものではない。
 案内板によると、社地を(水平に?)造成する際に、根元が2mほど埋没したらしい。少し前までは、もっと巨大感を感じたことだろう。
 生い立ち伝承についても記述があった。
 昔、徳島の山師が瀬戸川流域の木材を川出し(=筏に組み、川の流れを利用して下流へ搬出)する際、山の神に作業の安全を祈願した。そして無事終了したとき、「御願解き」として(加護のお礼に?)植えたのがこのスギなのだという。
 山師の気持ちが通じたか、この生長ぶりを見れば、山の神様はたいそう喜んでくれたようである。
 
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