ページタイトル:雷神社のスダジイ ロゴ:人里の巨木たち

画像:雷神社のスダジイ(社殿に向かって右奥)

画像:雷神社のスダジイ(駐車場の近く)
名称 雷神社のスダジイ (らいじんじゃのすだじい)
名称の典拠 なし
樹種 スダジイ
樹高 18m(注1)
目通り幹囲 5.1m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 千葉県旭市見広(注2)
 〃 3次メッシュコード 5340−45−86
 〃 緯度・経度 北緯35度44分28秒
           東経140度41分49秒
旭市指定天然記念物(1989年5月23日、「雷神社の森」として境内林を一括指定)
撮影年月日 2014年5月14日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(U)」による
注2)2005年7月1日、旭市に合併。旧行政区は海上郡海上町





 県道73号(銚子海上線)の終点近く、県道71号(銚子旭線)に突き当たる前、73号の左右に対照的な風景が現れる。西には広い水田が広がり、東には県道に沿って、標高差50mほどの急斜面が連なる。
 雷神社はその斜面上の台地の端。水田を見おろす位置にある。干拓されて水田となる前は「椿の海」と呼ばれる海原だったらしい。見広(みひろ)の地名は、台地上から見る景観から生まれたのだろうか。
 雷神社の祭神は、天穂日命(あめのほひのみこと)と別雷命(わけいかづちのみこと)の2柱。葦原中国(あしはらのなかつくに)平定を成し遂げたタケミカヅチ、フツヌシを祀る鹿島神宮、香取神宮に近い地にあって、平定に失敗したアメノホヒを祀る神社があるとは面白い。
 神社でいただいた由緒書によると、創建は景行天皇の時代と伝えられているようだ。その御子ヤマトタケルの死後、景行天皇は御子の東征の跡を巡幸して追慕。椿の海の東端の高台(現在の鎮座地のこと)に立ち、ここに東国鎮守として一社を創建したことに始まるという。(東庄町の東大社にも同様な由緒が伝わる) 西暦123年のこととしている。
 雷神社の森は、全体が天然記念物指定を受けている。樹種は多様だが、スダジイとスギが大きい。
 上図は、社殿近く、向かって右奥のスダジイ。多分、これが最大木だろう。社殿とスダジイの間には、3mほどのクスノキがある。
 下図は、駐車場近くで斜めに立つスダジイ。これが二番手だろうか。
 スギも、現在は4mを超えていると思われるが、幹囲の上では、これら2本のシイに敵わないようだ。
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