ページタイトル:壬生寺のイチョウ サイトのシンボル

画像:壬生寺のイチョウ(全景)

画像:壬生寺のイチョウ(幹と並ぶ)
名称 壬生寺のイチョウ (みぶじのいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 19m(注2)
目通り幹囲 5.1m(注2)
所在地の地名 栃木県下都賀郡壬生町大師町
 
〃 3次メッシュコード 5439−56−14
 
〃 緯度・経度 北緯36度25分55.2秒
           東経139度47分51.8秒
栃木県指定天然記念物(1979年8月26日指定)
撮影年月日 2008年11月15日

注1)栃木県教育委員会と壬生町教育委員会が連名で設置(設置年月不詳)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による





 地名の「大師」は、弘法大師空海ではなく、慈覚大師円仁のこと。円仁は、日本で初めて大師号を賜った高僧である。ここは円仁生誕の地と伝える聖地なのだ。
 境内には「円仁産湯の井戸」があり、今も竹樋から水が流れ出ている。この水を飲むと安産になり母乳もよく出る、とする伝承があるという。
 平凡社「栃木県の地名」によると、かつてここには天台宗台林寺があった。その頃すでに、ここが円仁の生誕地だと言われていたようだ。
 円仁の誕生は延暦13年(794)。どのような経緯からか、それから遙かに時を経て、貞享3年(1686)、壬生城主三浦壱岐守直次が日光山輪王寺門跡天真親王の願いによって大師堂を建立した。(案内板による)
 写真に見える赤い御堂がそれである。平成3年(1991)1月1日、壬生町有形文化財に指定された。
 その後、台林寺は飯塚(現小山市)に移り、大正5年(1916)、跡地に新しく寺が創建された。それが現在の壬生寺である。
 天然記念物のイチョウは境内の中央、少し手前。強剪定を受けて、今はこのような姿である。
 黄葉の季節を狙ったつもりだったが、ほとんどの葉は緑。気の早い小枝だけが黄色いスポットを作っている。
 県天然記念物にしては、サイズがちょっと物足りない。慈覚大師生誕地伝承とセットで指定されたものと思われる。
 
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