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名称 松永のシイ (まつながのしい)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スダジイ
樹高 24m(注2)
目通り幹囲 6.2m(注2)
推定樹齢 300年(注3)
所在地の地名 宮崎県日南市松永
〃 3次メッシュコード 4731−33−60
〃 緯度・経度 北緯31度38分21秒
東経131度22分35秒
日南市指定天然記念物(1970年11月3日指定)
撮影年月日 2012年8月4日
注1)設置者名・設置年月とも不詳。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による
注3)上記案内板による
長期にわたる探訪旅行では、期間中ずっと好天を望むのは無理だ。なかには、ひどい日もある。ちょうどこの日がそうだった。
入口に着いた頃から雨が強くなり、途中の小堂でしばし雨宿り。しばらく待ったが、雨は上がりそうにない。少し勢いが弱まったかと見て、シイとの対面となった。
個人のお屋敷内、裏山の下に立っている。家は無人のようだったので、ご挨拶しようにもできない。ちょっと失礼させていただいた。無断侵入以外、マナーにもとることはしなかったつもりなので、どうかご容赦いただきたい。
最大幹を途中で失い、かつての樹高はもうない。支柱の助けも借りなければならなくなった。巨木のみならず、年を取れば仕方のないことだ。
しかし、対峙する者の襟を正させる風格と威厳は失っていない。やっぱり会えてよかった。
家の前を用水が流れている。
この用水と関係があるのかどうか、案内板によると、元来ここは飫肥藩領だったが、3代藩主伊東祐久が、弟の祐豊に3千石を分与して徳川家の旗本としたため、ここは飫肥藩領でなくなってしまった。そこで、「飫肥藩は水番として井戸川、外山、水元、池田の4家をここに移住させた」(案内板より)ということである。(すべて水に関係がありそうな名だ)
このシイは、そのときに植えられたと伝えられているそうである。 |
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