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名称 丸森町の笠松 (まるもりまちのかさまつ)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 アカマツ
樹高 8m(注2)
目通り幹囲 3.3m(注2)
推定樹齢 400年以上(注3)
所在地の地名 宮城県伊具郡丸森町笠松
〃 3次メッシュコード 5640−65−85
〃 緯度・経度 北緯37度54分20.6秒
東経140度41分23.9秒
丸森町指定天然記念物
撮影年月日 2024年6月9日
注1)天然記念物指定名称は単に「笠松」だが、その名前は各地にあって個体特定に不便なので、私のサイトでは字名を加えようと思ったが、字名も笠松である。「笠松の笠松」では変なので、町の名を冠することにした
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)標柱側面に記された説明文による
姿が美しい松の一種に傘松や笠松がある。
いずれも「かさまつ」と読むので混同されることもあるが、文字から考察すれば、「傘」は広げて頭上にかざす雨傘や日傘のことなので、傘松はいわゆるキノコ形の樹冠を持つ松、「笠」は頭に被って日射や雨を防ぐものなので、笠松は、それを地面に置いたときのように、鈍角の頂角を持つ円錐形、または市女笠(いちめがさ)のように頂部がやや突き出た笠のような形の樹冠を持つ、背が低い松を指すことが多いように思う。(頭に被る笠でも、被ったまま立てばキノコ形と見えなくもない)
左図のアカマツは笠松とよばれ、上記通り、横に大きく広がる姿をしている。当地の地名になるほど、近隣ではよく知られたマツだったのだろう。きっと姿も美しかったに違いない。
しかし、それから時が経て、姿がアンバランスになったようだ。修復の痕も目立つ。今はむしろ、生への強い執念を感ずる凄まじい姿に転じつつあるように思われる。(劣化したと言っているわけではない。これはこれで、別の意味で心を揺さぶられる)
修復だけでなく、管理も適切になされているようだ。葉を見る限りでは、素人判断ながら、樹勢は良好に見える。
阿武隈急行あぶくま駅から直線距離で南南東900mほどの山中、広い町道沿いに立っている。 |
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