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名称 曲要の箒松 (まがりょうのほうきまつ) 名称の典拠 現地の標柱(注1) 樹種 アカマツ 樹高 10m(注2) 目通り幹囲 4.7m(注2) 推定樹齢 220年(注3) 所在地の地名 宮城県気仙沼市本吉町幸土(注4) 〃 3次メッシュコード 5841−14−52 〃 緯度・経度 北緯38度47分54.4秒 東経141度31分32.3秒 気仙沼市指定天然記念物(1968年6月22日指定) 撮影年月日 2016年5月16日 注2)「樹の国・日本」による 注3)上記標柱側面にこう記されていた 注4)2009年9月1日、気仙沼市に合併。旧行政区は本吉郡本吉町 根元は一つだが、途中から多数幹に分かれ、それらが放射状に広がって、全体で一つの笠のような樹冠を戴くマツがある。 そのような樹形のマツは、しばしば「箒松」と呼ばれる。竹ボウキを逆さに立てた姿のようだということだろうか。もっと優雅に「美し松」ということもある。あるいは、即物的に「千本松」とも。 このマツもそのような箒松の一つだった。しかも、姿も大きさも素晴らしく、立地場所もまずまず。なかなかの名松だったと言ってよいのでなかろうか。 「だった」と過去形にしたのは、もう枯死してしまった可能性が大きいからだ。私が訪ねた時は、ご覧の通り。 宮城県の公式ウェブサイト中に、「宮城県林業普及活動情報No.80 2015.1月号」というPDFファイルを見つけた。それにこの「曲要の箒松」のことが載っている。 概要を記すと、2014年春、枝の一部が茶色に変色したため原因調査をしたところ、松くい虫ではなく、土壌養分の不足が原因と推測された。それで、市では樹木医と相談して、年度内に土壌改良を行うことになった。と、そのような内容である。 私が訪ねたのは、土壌改良から1年後の5月。新緑の季節だが、箒松にはまったく緑が見えない。 もう死んでしまったのだろうか。 |
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