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名称 栗栖のスギ (くるすのすぎ) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 スギ 樹高 37m(注2) 目通り幹囲 11.9m(注2) 推定樹齢 400年(注3) 所在地の地名 滋賀県犬上郡多賀町栗栖字杉ノ下 〃 3次メッシュコード 5236−62−76 〃 緯度・経度 北緯35度14分01秒 東経136度19分42秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2009年5月9日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」による 注3)上記案内板による 飛ノ木橋で芹川を渡り、調宮神社の前を通って、杉坂峠に至る山道に入る。 この道は上石津多賀線と名付けられた県道238号なのだが、とにかく道幅が狭い。軽自動車同士でも容易にすれ違えない道である。ただし、ちゃんと舗装はしてあり、夏草の茂る時期や、大きな風雨の後でなければ、道幅の狭いことを除いて、セダンタイプの乗用車でも、走りにくい道ではない。 大杉は峠の直下。そのため、「杉坂峠のスギ」と呼ばれることも多い。 峠にある駐車スペース(というか、むしろ転回スペースに近い)に車を置いて歩く。歩く時間は1分ほど。大杉は、道の下に見えている。 社殿とは直線距離にして3.5kmほど離れているが、この大杉は、多賀大社の御神木なのである。 多賀大社の祭神は、伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)、伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)の2柱。国造りの夫婦神である。 社伝によれば、伊邪那岐大神は杉坂山に降臨、麓の里(調宮神社があるところ)で休んだ後、現在の多賀大社の地に鎮座したとされている。杉坂の大杉は、神の憑代(よりしろ)とされているわけだ。 このあたり一帯は、かつて多賀神社の神域だったのだろう。峠の向こうは、地名も「杉」。神木を守ることを生業とする人々が住んだ村だという。 神木とされるほどの大木が、昔は13本あったらしい。今は4本。 もちろん、このスギが最大である。 2〜3本の合体木のようにも思えるが、真偽は不明。 今は、杉集落も廃村になってしまった。御神木とはいえ、なかなか目が届かない様子。枯れて落ちた枝が、そのまま横たわっている。 注連縄がなければ、原生林の自然児と言われても、不思議ではなさそうだ。 |
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