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名称 黒俣の大イチョウ (くろまたのおおいちょう) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 イチョウ 樹高 20m(注2) 目通り幹囲 8.7m(注2) 推定樹齢 300年以上(注2) 所在地の地名 静岡県静岡市葵区黒俣字田島沢(坂野) 〃 3次メッシュコード 5238−41−26 〃 緯度・経度 北緯35度01分27.6秒 東経138度12分14.4秒 静岡県指定天然記念物(1965年3月19日指定) 撮影年月日 2006年12月25日 注1)静岡市教育委員会と静岡県教育委員会が連名で設置 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による 久能尾(きゅうのお)で、静岡市と川根本町(旧本川根町)を結ぶ国道362号と別れ、黒俣川の谷に沿って県道32号(藤枝黒俣線)を南西に進む。 清笹峠までの道のりの約半分、谷の最奥部の集落が坂野。集落と言っても、戸数は少なく、家々が散見されるのみ。集落内を走るいくつ目かのカーブの途中に黒俣の大イチョウが立っている。 この県道は東海自然歩道の一部でもあり、イチョウを見上げる路傍には、「清笹峠3.7km80分/久能尾3.8km60分」の道標が設置されている。 背丈が低く、幹断面はかなり扁平だが、堂々たる大イチョウである。丘の上からこの地に君臨する王者の風格がある。 この季節、もちろん全ての葉を落とし、裸の姿である。根元には落葉が積もっていた。輝く黄金色は既に失われ、土に帰る準備をしているように見えた。周辺の茶畑とは対称的な冬枯れの色に包まれつつ、充電の季節を無言で通す重厚な力強さのようなものも感じられた。 訪ね来る人も多いらしく、銀杏の背後は小公園のように整備されている。東海自然歩道を歩く人にとっては、谷の風景を楽しむ休憩スポットでもある。 平成元年(1989)の旧環境庁データでは、村山浅間神社のイチョウに次ぎ、静岡県内第2位の大イチョウである。 |
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