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名称 久之木の大スギ (くぬぎのおおすぎ)
名称の典拠 「にいがた巨樹・名木100選」(注1)
樹種 スギ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 7.0m(注2)
推定樹齢 800年(注3)
所在地の地名 新潟県柏崎市善根(ぜごん)字久之木
〃 3次メッシュコード 5538−75−80
〃 緯度・経度 北緯37度19分13.2秒
東経138度37分49.0秒
柏崎市指定天然記念物(1973年9月1日指定)
撮影年月日 2001年10月8日(初出写真)
2008年8月2日(掲載写真)
注1)1999年に新潟県緑化推進委員会が刊行
注2)環境庁編「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注3)「にいがた巨樹・名木100選」による
所在地の位置から推定して、環境庁「日本の巨樹・巨木林」調査報告書で「千本杉」としているのがこの大杉だと思う。植林した杉林の中にポツンと立っている。
人工林の木は、本来は利用を目的として植えられたものである。スギならば建材として用いられて当然。柱や板を取りにくい不格好な姿ゆえ、この木だけが伐採されず残されたのだろう。現在では、周辺を囲む若いスギたちとは何世代も違っているように見える。
とにかく、こうなってみれば、もう、おいそれとは伐れない。大杉の前の空間は刈り払われ、草地の広場となっていた。もちろん、心おきなく大杉を眺めるための空間である。
もはや建材としての価値は無くなってしまった大杉だが、ものの価値は、それが何に使われるかではなく、それがどんな潤いをもたらすかで判断される時代になって、むしろ、かけがえのないものになった。
武骨な姿、歓迎。世の人間たちよりずっと長生きして、自己主張を続けてもらいたいものだ。 |
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