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名称 庫蔵寺のコツブガヤ (こぞうじのこつぶがや) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 コツブガヤ 樹高 30m(注2) 目通り幹囲 4.5m(注2) 推定樹齢 400年(注3) 所在地の地名 三重県鳥羽市河内町 〃 3次メッシュコード 5136−56−35 〃 緯度・経度 北緯34度26分54.2秒 東経136度49分10.6秒 国指定天然記念物(1993年1月20日指定) 撮影年月日 2019年3月30日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 東海版」による 注3)上記案内板による 国道167号(第二伊勢道路)鳥羽河内トンネルがその下を通る丸山(288m)の東側山腹、標高200mほどのところに、真言宗御室派丸興山庫蔵寺がある。 もとは、ここから西北西3.5kmほどに聳える朝熊ヶ岳(あさまがたけ)に伽藍を構える金剛証寺の奥ノ院だったと伝える古い山岳寺院で、本堂と鎮守堂は国指定重要文化財。 麓から険路を登る表参道も残っているようだが、私は「鳥羽レストパーク」(金剛証寺の霊園?)経由で、自動車通行可能なルートを辿った。(庫蔵寺の少し手前に駐車場があり、そこからは歩く。なお、この道は道幅が狭く、離合の際も待避可能な場所が極めて少ないので注意) 左図のカヤは、本堂の手前、表参道の最後の石段を登りきる直前に立つ。 落雷で頂部を失っているが、もしも頂部がそのまま残っていたなら、カヤとしては、とてもすらっとしてスマートな姿だったように思う。 すばらしいカヤ巨木だということで、昭和45年(1970)3月24日に鳥羽市から文化財(天然記念物)指定を受けていたが、平成3年(1991)調査の際、これが普通のカヤでなく、とても珍しい変種のコツブガヤであることが判明して、国の天然記念物となった。(天然記念物指定時において、コツブガヤであることが判明したのは、同じく国指定天然記念物である宮城県の「小原のコツブガヤ」とこの個体と、全国で2本しかなかったようである) 庫蔵寺にとっては、本堂、鎮守堂に次ぎ、3つ目の日本の宝を所有することになったわけだ。 |
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