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名称 小粟田十二社のスギ (こわだじゅうにしゃのすぎ) 名称の典拠 なし 樹種 スギ 樹高 25m(注1) 目通り幹囲 7.5m(注1) 推定樹齢 不明 所在地の地名 新潟県小千谷市小粟田(こわだ) 〃 3次メッシュコード 5538−76−93 〃 緯度・経度 北緯37度20分05.4秒 東経138度47分40.7秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2021年9月7日 小千谷市北部、信濃川左岸河岸段丘の上面と下面に分かれて小粟田の集落がある。標記の十二社があるのは下面の方。関越自動車道山谷(やまや)パーキングエリアからは北東に1.5kmほど。 鳥居額に「十二大明神」、拝殿の額に「十二社」とあり、ウェブ地図の表示もそうなっているので、地元ではそう呼ばれているのだろうと考えて標記のように名付けてみたが、正式な神社名を小粟田(こあわだ)神社というらしい。新潟県神社庁ウェブサイトの県内神社紹介ページではその名前で紹介されている。(読み方も) 地名に雑穀である粟(アワ)の文字が入っているが、平凡社「新潟県の地名」によれば、この辺りでは古くから米作が行われ、かつての小粟田村の地名は古田(こた)から転じたと考えられるとのこと(同書は小粟田村を「こおだむら」と読んでいる)。現在も四方を水田に囲まれる土地柄である。 十二社の参道途中、向かって左手に左図の大杉が立つ。 並立する2本が根元でくっついたもので、地上1m強の高さまで一体化している。上記幹囲データは2本を纏めて、全体の外周を測ったと思われる。 大杉の横に少し離れて「義民 清左衛門之碑」がある。 延宝8年(1680)の大洪水で飢饉となった時、餓死者が続出するのを座視できなかった庄屋清左衛門が、年貢米を納めた郷蔵を無断で開けて村民の困窮を救った。(その郷蔵は十二社の後方にあり、清左衛門が郷蔵の鍵を預かっていた) それが領主に露見し、清左衛門は役人から袈裟がけに惨殺されたと伝えられているそうである。 今から340年程昔のことである。大杉はそれを知っているのかどうか。 |
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