ページタイトル(高蔵寺の大杉) サイトのシンボル

画像:高蔵寺の大杉

画像:高蔵寺の大杉と阿弥陀堂
 国重文の阿弥陀堂

画像:高蔵寺阿弥陀如来坐像
 阿弥陀堂本尊(これも国重文)
名称 高蔵寺の大杉 (こうぞうじのおおすぎ)
名称の典拠 「日本の巨樹・巨木林」(注1)
樹種 スギ
樹高 35m(注2)
目通り 8.2m(注2)
推定樹齢 800年(注3)
所在地の地名 宮城県角田市高倉字寺前
 
〃 3次メッシュコード 5640−75−97
 
〃 緯度・経度 北緯37度59分59秒
           東経140度43分07秒
角田市指定天然記念物(1991年5月28日指定)
撮影年月日 2006年8月23日

注1)1991年に旧環境庁が刊行
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)1999年に河北新報社から刊行された「宮城の巨樹・古木」による





 真言宗智山派勝楽山高蔵寺は、国重文の阿弥陀堂で知られる古刹。
 弘仁10年(819)東北の名僧徳一の開山と伝え、三間四方、宝形造りの阿弥陀堂は治承元年(1177)の建立。宮城県内最古の建築物である。直線から僅かに外れ、上に凸のカーブを描く茅葺き屋根の緩勾配には、いかにも平安期の建造物らしい大らかさがある。組物も簡素で力強い。小修理は繰り返されたようだが、幾度もの兵乱をかいくぐって、今に伝えられたのは喜ばしいことだ。
 格子の間から堂内を覗いてみると、暗いなかに大きな仏像が座っている。肉眼ではよく見えなかったが、格子の隙間にカメラを固定し、スローシャッターで撮影して、後で現像してみたら、なかなか立派な仏さまであった。案内板によれば平安末期の作ということである。
 ここは平安時代の息吹を感じ取ることができる空間なのである。そう思って、あらためて見れば、磨り減った石段さえも、なにやら奥ゆかしく見えてくる。
 上記データの推定樹齢は、阿弥陀堂建立時に大杉も植えられたとするものであろう。参道の両側を門番のように立つ姿からは、そのように考えるのも普通かも知れないが、私の目には、もう少し若いように見える。
 多分、両側のスギは同時期に植えられたのだろう。しかし、向かって左の、3幹に分かれている個体の方がかなり太い。合体木なのかも知れない。
 
ボタン:宮城県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る