ページタイトル:後楽園のクスノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:後楽園のクスノキ_1

画像:後楽園のクスノキ_2
名称 後楽園のクスノキ (こうらくえんのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 不明
目通り幹囲 5.3m?(注1)
推定樹齢 200年(注1)
所在地の地名 岡山県岡山市北区後楽園
 〃 3次メッシュコード 5133−77−95
 〃 緯度・経度 北緯34度40分06.3秒
           東経133度56分12.2秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2022年3月27日

注1)「樹行」による。なお、同ブログには幹囲3.5mとあるが、実際はずっと大きい。「樹行」の前身とも言える「巨木探訪」で紹介されていた5.3mの方が正しいのでは?





 この日の最後、水戸徳川氏の偕楽園、加賀前田氏の兼六園とともに日本三名園の一つとされる岡山の後楽園を訪ねた。(要入園料)
 後楽園を築造したのは備前岡山藩第2代藩主池田綱政(いけだつなまさ)。着工は貞享4年(1687)。元禄13年(1700)に一応の完成をみた(細部については、藩主の好みによりその後も手を加えられた)。明治になって池田氏から岡山県に寄贈されたため、現在は県有の公園である。(岡山後楽園公式ウェブサイトによる)
 地図で見ると、後楽園の位置は旭川に浮かぶ中州の上。この中州のほぼ全体が後楽園とその関連施設である。岡山城から見ると後楽園は北側、旭川の対岸にあたる。昭和29年(1954)まで、後楽園と岡山城を結ぶ橋は無かったが、今は月見橋(歩行者および自転車専用)が両所を結んでいる。
 私が訪ねた第一の目的はもちろん巨木探訪だが、ここまでの予定が順調に進んで、十分に時間の余裕があった。名園を前にして、巨木へのピストン行脚では面白くない。入場ゲートからクスノキへは直線距離で200m強しかないのだが、わざと遠回りして、園内をぐるっと反時計回りに進むことにした。
 築庭から300年以上を経ているので、巨木もあちこちに見られる。それらを見ながら、あるいは大立石(おおだていし)を眺め、唯心山(ゆいしんざん)に登り、花交(かこう)の池を巡ってゆるゆると進む。
 一周の終わり近く、茶畑の向こうに園内一の大きな樹冠が見えてきた。これが目指すクスノキだ。
 沢の池(さわのいけ)の北東にある福田茶屋の背後に立っている。
 庭園そのものというより、庭園の背景を構成する部分に立つため、このクスノキが脚光を浴びることはないのかも知れないが、後楽園内では一番の巨木である。
 しかし、案内板もなければ、パンフレットに載っているわけでなし、多くの人が訪ねる名園にありながら、案外、知る人の少ないクスノキなのではないかと思われる。
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