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名称 郡浦の天神樟 (こおのうらのてんじんくす) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 クスノキ 樹高 23m(注2) 目通り幹囲 14.9m(注2) 推定樹齢 1000年(注3) 所在地の地名 熊本県宇城市三角町中村字天神平(注4) 〃 3次メッシュコード 4830−74−52 〃 緯度・経度 北緯32度37分49.5秒 東経130度31分32.9秒 熊本県指定天然記念物(1959年10月27日指定) 撮影年月日 2011年8月7日 注1)1986年3月に熊本県教育委員会が設置 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による 注3)上記案内板による 注4)2005年1月15日、2郡にまたがる5町が合併して宇城市誕生。旧行政区は宇土郡三角町 宇土半島の巨木たちのうち、東の横綱を「栗崎の天神樟」とすれば、西の横綱は、間違いなくこのクスノキである。 一木で森を為すこと。樹林内にあって、飼い慣らされていない野性味を持つこと。まさに一山の王の威厳に満ちていること。これらは両者に共通する特徴のように思われる。樹木そのものが神とされたことも同じだ。 「郡浦の天神樟」という名ではあるが、大クスは郡浦の西隣、中村に立っている。(昔はここも、かつての郡浦村の一部だったのだろう) 大クスへは、上本庄バス停近くから、細い舗装路を入って行くことになる。 ただし、この道がたいへんな道で、狭い上に、クスノキのすぐ手前には、車幅ぎりぎりの切り通しまである。両側が壁のこの場所で止まってしまったら、バックするにも、ドアを開けることも出来ない。この先に転回場がなかったらどうしようと、ひやひやものだった。お訪ねになる際は、多少遠くとも、広い場所に車を駐め、歩いて訪問されることをお勧めする。 大クスは、郡浦川の支流湯殿川左岸の山裾、本庄菅原神社の境内に立つ。 栗崎の天神樟と違い、ここには拝殿がある。しかし本殿はない。やはり、この大クス自体が神体であり、信仰対象なのだ。 正面からは、拝殿の隙間から、堂々たるクスノキの幹を見、屋根の上に大きな樹冠を見ることになる。背後に回ると、周辺の灌木が切り開かれ、大クスの全体像を見ることが出来る。 根株の大きさは相当なもの。これだけボリューム感のある巨木には、そうそう出会えるものではない。ただ、残念ながら、中央幹が失われ、いくつかの支幹も失われている。 根の広がりも大きそうだ。上述の切り通しの壁に見える根も、この大クスの根ではあるまいか。 先人が威厳に満ちた巨体を目の当たりにして、神宿る木と考えたのも当然と思われる。 |
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