ページタイトル:高福寺墓地のイチョウ ロゴ:人里の巨木たち

画像:高福寺墓地のイチョウ 名称 高福寺墓地のイチョウ
    (こうふくじぼちのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 16m(注1)
目通り幹囲 5.0m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 宮城県石巻市北村(高寺)(注2)
 〃 3次メッシュコード 5741−51−64
 〃 緯度・経度 北緯38度28分32.2秒
           東経141度10分53.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2016年5月18日

注1)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注2)2005年4月1日、石巻市に合併。旧行政区は桃生郡河南町





 JR石巻線前谷地(まえやち)駅の南南西2.7kmほどのところに標高173mの旭山(あさひやま)があり、東北自然歩道がその山頂のすぐそばを通っている。
 旭山は、頂部がなだらかな山である。東西を水田に挟まれているため、展望もききそうだ。一帯は県立自然公園とされ、山頂には広さ3ヘクタールの芝生が広がる。
 左図のイチョウが立つ曹洞宗高福寺は、旭山の南約1.7km。かなり距離はあるのだが、かつて旭山の不動堂に安置されていた不動尊が、今は高福寺に移されているらしい。
 高福寺の境内はとても広い。
 イチョウが立つのは、市道を挟んで、境内の北西端。奥まったところにある墓地の一角。本堂からは直線距離で200m近く離れている。
 イチョウに何があったか、多数の大枝を分岐する高さでスパッと切られ、目下、大枝と呼べそうなものは1本もない。ついでに立派な気根(乳柱)まで切られてしまった。
 ずんぐりむっくりの姿に見えるのはそのせいである。
 想像するに、本来ならば、中天で多数の大枝を広げ、かつ発達した気根を下げる、ちょっとおどろおどろしさを伴うイチョウの魅力満点の姿になっていたのではあるまいか。
 この立地環境ならば、それも可能だったのではないかと思うと、少々残念なことである。
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