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画像:幸殿の大ケヤキ

画像:幸殿の大ケヤキ(幹と並ぶ)

画像:幸殿の大ケヤキ(損傷部を覆う建屋)
名称 幸殿の大ケヤキ (こうどんのおおけやき)
名称の典拠 なし (私が勝手に命名)
樹種 ケヤキ
樹高 8m(注1)
目通り幹囲 9.5m(注1)
推定樹齢 300年以上
所在地の地名 長野県佐久市田口字宮代(注2)
 
〃 3次メッシュコード 5438−24−21
 
〃 緯度・経度 北緯36度11分38.2秒
           東経138度30分43.1秒
天然記念物指定等 なし
撮影年月日 2005年1月22日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による
注2)2005年4月1日、佐久市に合併。旧行政区は南佐久郡臼田町





 平成元年(1989)の旧環境庁調査によれば、新海三社神社ケヤキ群のすぐ近くに、さらに年を経たケヤキの巨樹が2本存在することになっている。以前に神社を訪れた際は時間が無く、一応あたりを探してみたが見つからなかった。今回が再度の探訪である。
 実は、「健全度不良、枯死寸前」とあったので、調査から十数年を経た今日、巡り会えないのではないかと危惧していた。
 しかし、今回訪れてみると、「さて」などと思ういとまもなく、あっけなく出会うことができた。探しものが見つかるときは、こんなものである。
 若い枝を見る限り、樹勢も心配なさそうだ。会いに行くのを待っていてくれたようにも思われた。
 と言っても、生きているのはごく一部で、太い主幹の大部分は既に枯れている。
 枯れた部分には、風雨をしのぐため、寄り添うように建屋が造られている。こんなにしっかりした覆いを作ってくれたのである。土地の人々の深い愛着が感じられた。
 ケヤキの後方には神社風の建物がある(写真には写っていない)。さりとて神社でもなさそうなので、ちょっと図々しいかとも思ったが、近くにお住まいの方を訪ね、お話を伺った。
 これは「幸殿(こうどん)」だとのことである。春の例祭で、新海三社神社の神様がこの付近をお巡りになる際の、お休み所だそうである。注連縄は、新海三社神社の御神木であることを示していると思われる。
 幸殿の背後には農地が広がり、雪野原の向こうに新海三社神社のケヤキが見えた。
 ところで、もう1本のケヤキ、十二社の大ケヤキの方は残念ながら枯死していて、切株のみが残されていた。こちらの方は「健全度良好」とされていたのだが。
 
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