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名称 金勝寺の良弁杉 (こんしょうじのろうべんすぎ) 名称の典拠 なし(注1) 樹種 スギ 樹高 39m(注2) 目通り幹囲 5.2m(注2) 推定樹齢 200〜299年(注2) 所在地の地名 滋賀県栗東市荒張(あらはり)(注3) 〃 3次メッシュコード 5236−30−43 〃 緯度・経度 北緯34度57分17.2秒 東経136度02分08.0秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2022年10月12日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」(1988年報告)による。なお、このスギについては1988年、2000年、2020年の3回報告されているが、いずれも樹高・幹囲については同じ数値となっている。恐らく実際に計測されたのは1988年以前の1回だけなのだろう 注3)かつては栗太郡栗東町(くりたぐんりっとうちょう)だったが、2001年10月1日に栗東市となった 栗東市南部、県道12号(栗東信楽線)沿いの道の駅「こんぜの里りっとう」の近くに、金勝寺への大きな案内表示が出ている。 その道を標高差にして140mほど登ると、金勝寺の無料駐車場だ。広い道ではないが、舗装はされている。 訪ねたのは午後5時頃、拝観時間が終わる少し前。こんな時間に車が着いたのを見て、「拝観ですか?」と金勝寺の関係者らしき方が近づいてこられた。私のほか、車は1台もない。 「良弁杉が目的で来たのですが、こんな時間でも見学出来ますか?」と逆に尋ねたところ、OKとのこと。良弁杉は、駐車場から見て、拝観料が必要な山内とは反対側に立っているため、自由に見学させていただけるようだ。 良弁杉が立つのは駐車場から少し下ったところ。「六根清浄散策路」の途中。駐車場からはいくらも歩かない。 ところで樹名の良弁であるが、奈良時代の名僧で、東大寺開山として知られ、東大寺開山堂の木造良弁僧正坐像は国宝。ただし出自については明らかでなく、鎌倉生まれ、あるいは近江、あるいは若狭出身と様々な説があるらしい。 それらのうち、一番ありそうにない説が最も有名だ。若狭国で、母が野良仕事で目を離した隙に、大鷲に赤子を攫われた。その子が大杉の枝に引っかかっているのを義淵(ぎえん)が助け、僧として育てた。赤子が長じて良弁僧正となったため、件の大杉は良弁杉と呼ばれるようになった、というもの。従って、良弁杉というと、一般的にはその杉を指す。東大寺二月堂前の杉がそれだが、現在目にする杉は何代目かの良弁杉だそうである。(若狭の神宮寺には別の話が伝わる) 一方、金勝寺の良弁杉についてはこうだ。聖武天皇の勅願により、平城京の鬼門を守る国家鎮護の祈願寺を良弁僧正が開基。(そのとき?)良弁僧正が自ら植えた杉がこれだというのである。(「金勝寺の由緒」案内板より) しかし、樹齢が1300年もあるようには見えない。 客観的に考えると、手植え伝説には少々無理があるように思われる。(この良弁杉だけの話ではないが) |
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