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名称 小町堂のシダレヤナギ (こまちどうのしだれやなぎ) 名称の典拠 環境省巨樹データベース 樹種 シダレヤナギ 樹高 14m(注1) その後、ご覧の通り 目通り幹囲 4.0m(注1) 推定樹齢 100〜199年(注1) 所在地の地名 秋田県湯沢市小野小町(注2) 〃 3次メッシュコード 5840−43−77 〃 緯度・経度 北緯39度04分09.8秒 東経140度27分34.3秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2019年5月8日指定 注2)2005年3月22日、湯沢市に合併。旧行政区は雄勝郡雄勝町 日本人で絶世の美女と言えば、小野小町(おののこまち)ということになっている。平安時代の美人を現代人も美人と感ずるかどうかは別にして、才色兼備の麗人として名を轟かせたことは間違いない。それは、小町伝説を伝える地方の数多さからも容易に想像できる。 当地もその一つ。しかも筋金入りである。所在地の住所を見て欲しい。(大字に相当する小野は珍しくないが、それに小町という小字が続く場所は、全国にここしか無いのでなかろうか) 当地に伝わる話では、小野小町はここ湯沢市小野に生まれ、都で宮中に仕えた後、帰郷して晩年まで過ごしたことになっている。小野字桐木田には、産湯を使ったとされる井戸があり、標題の小町堂は、小町の霊を祀るために造られたということである。(現在の建物は1995年再建) 少し前の写真を拝見すると、小町堂の屋根越しに、背の高い、大きなシダレヤナギが見え、いかにも小野小町の霊廟(?)に相応しく思われた。 残念ながら、シダレヤナギの今の姿はご覧の通り。「花の色はうつりにけりな…」である。 しかし、まだ死んではいない。懸命に枝を伸ばそうとしている。 潔(いさぎよ)さを是とする時代もあったようだが、しぶとく最後まで諦めないのも、また悪くないように思われる。 |
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