ページタイトル:小泉薬師堂の桜 当サイトのシンボルマーク

画像:小泉薬師堂の桜 名称 小泉薬師堂の桜 (こいずみやくしどうのさくら)
名称の典拠 なし
樹種 ソメイヨシノ
樹高 不明
目通り幹囲 3.8m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 栃木県芳賀郡益子町小泉
 〃 3次メッシュコード 5440−40−96
 〃 緯度・経度 北緯36度25分03.2秒
           東経140度04分58.3秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2019年4月6日

注1)地表面から1.3mの高さにおける幹囲を実測





 県道41号(つくば益子線)を走行中、車窓からちらっと見えた桜。引き返して近づいて見たら、桜としては結構な巨木だった。
 残念ながらエドヒガンではなくソメイヨシノだった。
 幹囲の実測値は375cm。ソメイヨシノは生長速度が速く、昭和になってから植えられた個体でも、これくらいの大きさは珍しくない。2本立ちであることを考慮すると、この個体も樹齢は100年未満の可能性が高い。
 ソメイヨシノは、エドヒガンとオオシマザクラの交雑種で、エドヒガンのように葉の開出に先だって複数の花が集まって開き、また、オオシマザクラほどではないが、一つ一つの花がエドヒガンより大ぶりである。とても華やかに咲き、いわば両親の良いとこ取りをしたようなものだ。鑑賞用に公園等に盛んに植えられるのも肯ける。
 しかし、何もかもうまく行くことはそう無いもので、自ら子孫を残す能力は備わらなかった。従って、全国各地のソメイヨシノはすべて接ぎ木によって増やされたものであって、同一遺伝子を持つクローンである。
 江戸末期にソメイヨシノが登場してからまだそれほどの年数を経ていないので何とも言えないが、ソメイヨシノ巨木の樹皮の様子を見るに、元気いっぱいという個体は少ないように思われる。エドヒガンの長命を受け継ぐこともなかったような気がするが、実際はどうなのだろう。
 さて、この桜だが、写真左下の案内板は小泉農村公園の使用についての注意書き。また隣の御堂内には、近年作の薬師如来らしき木像が安置されていた。
 それで、勝手ながら、標記のように命名させていただいた。
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