ページタイトル:小岩内の姥杉 ロゴ:人里の巨木たち

画像:小岩内の姥杉(幹と並ぶ) 名称 小岩内の姥杉 (こいわうちのうばすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 32m(注2)
目通り幹囲 11.8m(注3)
推定樹齢 850年(注2)
所在地の地名 新潟県村上市小岩内(注4)
 〃 3次メッシュコード 5739−14−40
 〃 緯度・経度 北緯38度07分17秒
           東経139度30分02秒
村上市指定天然記念物(2014年4月25日指定)
撮影年月日 2015年5月10日

注1)村上市教育委員会が設置(設置年月不詳だが、天然記念物指定後に設置されたのは明らか) 天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)上記案内板による
注3)環境省巨樹測定要項からは外れるが、地上1.3m以下の地点で最も数値が小さくなりそうな高さ(地上50cmほど)を選び、全体の外周を実測
注4)2008年4月1日、村上市に合併。旧行政区は岩船郡神林村





 各地に荒川(あらかわ)という名の川がある。大雨の際に荒れ狂う姿が強い印象を与えるからだろう。
 新潟県にも荒川がある。新潟・山形の県境をなす朝日連峰に発し、新潟県胎内市で日本海に注ぐ川だ。
 普段は清流として知られ、平成15年(2003)には、国土交通省から、日本一水質のきれいな一級河川の一つとのお墨付きをもらったこともある。
 荒川が山地から平野に出るところ、右岸側に嶽薬師(たけやくし、391m)が聳える。標記の姥杉は、その中腹、嶽(岳)薬師登山道のすぐ脇に立つ。
 小岩内集落内の登山者用駐車場に車を置き、歩き始める。駐車場から見える薬師堂の裏手が、登山道の入口だ。姥杉まで、標高差にして約220mの登り。
 私が訪ねた時の登山道は、よく整備されていて、とても歩きやすかった。途中、見晴らしの良い場所もある。
 姥杉までは、ずっと落葉樹林を進む。5月の新緑が目に優しい。ときどきアカマツも混じる。
 年齢合計130歳の夫婦の足で、姥杉まで約40分。
 姥杉は5本の株立ちだった。そのうち最も細い1本はもう枯れている。全体として一株か、あるいは二株の合体木かのいずれかだと思われる。
 最大幹の太さは4.3m。幹を1本ずつ見ればたいした大きさではないが、これだけ揃うと、やはり壮観である。
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