ページタイトル:専称寺のスギ ロゴ:人里の巨木たち

画像:専称寺のスギ(幹と並ぶ) 名称 専称寺のスギ (せんしょうじのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 25m(注1)
目通り幹囲 5.3m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 新潟県柏崎市北条
 〃 3次メッシュコード 5638−05−00
 〃 緯度・経度 北緯37度20分18.3秒
           東経138度37分58.1秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2016年9月4日

注1)「新潟の大杉と天然杉」による





 曾地峠(そちとうげ。国道8号はここを赤田トンネルで抜ける)から長く延びる山稜を南に辿った先端部、標高140mほどの山頂に、北条城(きたじょうじょう)があった。
 ここに城を築いたのは、毛利氏の祖、毛利季光(もうりすえみつ)の曽孫にあたる毛利時元(もうりときもと。14世紀の人? 子孫は北条氏を名乗る)とされている。
 北条城から南に延びる尾根は、JR信越本線北条(きたじょう)駅の西で、長鳥川(ながとりがわ)に向かって落ちている。ここがかつての北条城の大手口だったようだ。
 その近くに、時宗北条山専称寺がある。
 専称寺の開基も毛利時元。以来、毛利・北条氏の菩提寺とされてきた。上杉氏の内紛「御館(おたて)の乱」で、敗軍の景虎(かげとら)側についた北条氏は滅亡したが、その後も直江兼続(なおえかねつぐ)が寺領を安堵。専称寺の歴史が途絶えることはなかった。(平凡社「新潟県の地名」を参考)
 専称寺の横から山上の城跡に向けて、「北条毛利いにしえロード」と名付けられた遊歩道が延びる。
 遊歩道を登り始めて5分弱。右手に少し入ったところに、毛利時元の墓碑がある(遊歩道脇に案内表示あり)。左図の大杉は、墓碑のすぐ横。
 根張りの大きなスギである。幹囲に比して、根回りは相当な範囲に及ぶ。
 上空で広げる大枝の姿もなかなか力強い。
 何故か、環境省巨樹データベースからは洩れてしまった。(訪問時現在)
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