|
|||||
幹に着生するヒノキ 朝靄の霧島神宮 |
名称 霧島神宮の御神木 (きりしまじんぐうのごしんぼく) 名称の典拠 なし 樹種 スギ 樹高 33m(注1) 目通り幹囲 7.0m(注1) 推定樹齢 800年(注2) 所在地の地名 鹿児島県霧島市霧島田口(注3) 〃 3次メッシュコード 4730−66−29 〃 緯度・経度 北緯31度51分30.0秒 東経130度52分16.7秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2009年7月27日 注2)神木の根元に設置された案内板による(設置者名不詳だが、多分、霧島神宮が設置したと思われる) 注3)2005年11月7日、1市6町が合併して霧島市誕生。旧行政区は姶良郡霧島町 霧島神宮の祭神は、天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)。高天原(たかまがはら)から高千穂峰(たかちほのみね)に天降(あまくだ)ったとされる、天孫降臨神話の神様である。 訪れたのは、月曜朝7時過ぎ。でも、参詣者用の第一駐車場には、すでに先客の車が何台か駐車していた。 まず、案内図によって、広大な境内の概要を頭に入れ、雨上がりの清澄な空気を感じながら、歩き始める。 御神木の大杉は、三の鳥居の先。二つの門守神社(下図)に出たところの、向かって右手。 頂部まで緑が残っているが、スギ独特の尖った円錐形ではない。丸くなった樹冠が人間の老成と重なって見える。樹皮も、なんとなく白っぽい。たしか国特別天然記念物の石徹白のスギもそうだった。一種の神々しさが感じられた。 かつて霧島神宮は、高千穂峰の近くにあったが、たびたび噴火の被害に遭い、今から500年ほど前に現在地に遷座した。現社殿は、正徳5年(1715)、薩摩藩第4代藩主(島津家21代)吉貴(よしたか)の寄進による。朱塗りも鮮やかな絢爛豪華な建物で、平成元年(1989)5月19日、国の重要文化財に指定された。 維新前夜の慶応2年(1866)には、坂本龍馬とその妻お龍(おりょう)が霧島神宮を訪れたらしい。いわゆる新婚旅行の先駆けだそうである。境内に大杉があること、神殿の建物がすばらしいことなどが、姉の乙女(おとめ)に送った手紙に書かれているという。 龍馬の印象に残った大杉とは、この木だったのだろうか。 |
||||