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名称 乾徳寺のスギ (けんとくじのすぎ)
名称の典拠 なし
樹種 スギ
樹高 48m(注1)
目通り幹囲 5.1m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 栃木県那須郡那珂川町馬頭(注2)
〃 3次メッシュコード 5540−01−84
〃 緯度・経度 北緯36度44分31秒
東経140度10分19秒(注3)
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2008年11月16日
注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による
注2)2005年10月1日、那須郡内2町が合併して那珂川町誕生。旧行政区は那須郡馬頭町
注3)位置の精度については自信なし
旧馬頭町中心部の北、東西と北の三方を山に囲まれた谷奥に、曹洞宗龍沢山乾徳寺がある。
境内は紅葉の名所とされているらしく、いつ雨が落ちてきてもおかしくなさそうな空模様にもかかわらず、そこかしこに老若男女の姿があった。(乾徳寺は、「すくすくの森」に至る自然探勝路「せせらぎの小径」の出発点でもある)
しかし、肝心のカエデは、ようやく色づき始めたところ。紅葉真っ盛りと言うには少々早い。(中図は参道途中、八角堂付近)
「せせらぎの小径」に沿って歩を進めると、やがて小径は本堂の背後を回って、墓地を通る。
大杉は、そこに立っている。
墓地の中央付近。ほかのスギたちからは少し離れている。背が高く、なかなか凛々しい姿だ。
近くには、この地方の領主だった武茂(むも)氏の墓碑が並ぶ一角がある。
武茂氏を興したのは、宇都宮7代城主景綱の三男泰宗。正応〜永仁の頃(1288〜98)のこととされている。その後、一時途絶えたこともあったが、寛正4年(1463)、宇都宮正綱の三男兼綱が武茂氏を相続、武茂1万石の領主となった。乾徳寺は、兼綱が武茂氏の菩提寺として創建した寺である。
現存する武茂氏の墓碑群は、享保16年(1731)に、散在していたのを、ここに集めたもの。一部に鎌倉時代の石塔も含まれるという(以上、境内の案内板より)。昭和43年(1968)馬頭町文化財に指定された。
墓地は緩やかな斜面に広がっている。自然環境とマッチした美しい墓地だ。ここにもちらほら人影が見られる。
しかし、どなたも、大杉にも武茂氏の墓碑にも関心はない風であった。 |
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