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国道とは反対側からイチョウを見る |
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名称 逆銀杏 (さかさいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 27m(注2)
目通り幹囲 8.9m(注2)
推定樹齢 伝承950年(注3)
所在地の地名 宮城県柴田郡川崎町今宿字銀杏木
〃 3次メッシュコード 5740−24−28
〃 緯度・経度 北緯38度11分29.8秒
東経140度36分17.9秒
宮城県指定天然記念物(1976年3月29日指定)
撮影年月日 2006年9月16日
注1)1999年3月に川崎町教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)上記案内板による
村田町と山形市を結ぶ国道286号(旧笹谷街道)近くに立つイチョウ。
個人の所有物であり、住宅の裏手に立っている。住宅以外、周辺に視界を遮る物はないので、街道を走る人は必ず目にする。
樹勢が良く、たくさんの小枝を纏っているため、幹がよく見えない。全体像を捉えるには、落葉時の方がよさそうだ。
永承6年(1051)に始まった前九年の役で、源頼義軍は、敗走する賊将安倍頼時を追って当地に至り、ここで休息を取った。その際、頼義の子八幡太郎義家が、持参の鞭を土中に挿したまま忘れた。それが根付いてこの大イチョウになったとする伝説がある。上記の推定樹齢は、その伝承を肯定するものだが、はたして真実はどうだろうか。鎌倉時代以前から、すでにイチョウが渡来していたとする根拠は薄いように思うが・・・。
前九年の役にしても、源頼義の陰謀とする説もあり、頼義+義家が善玉で、安倍頼時+貞任が悪玉と限ったものではないらしい。「勝てば官軍」の歴史観が浸透しているのかもしれない(歴史に関して不案内な私が云々する立場にないのはもちろんである)。
大イチョウは、八幡太郎に登場してもらわなくとも、十分に立派なのだが。 |
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