ページタイトル:桂ノ沢のカツラ(A) 当サイトのシンボルマーク

画像:桂ノ沢のカツラ(A)(幹と並ぶ)



画像:桂ノ沢のカツラ(A・B)

 右側の株は「B」
 左側、上部が見えないのが標記のカツラ
名称 桂ノ沢のカツラ(A)
    (かつらのさわのかつら)(A)
名称の典拠 なし
樹種 カツラ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 11.0m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 新潟県魚沼市大湯温泉(注2)
 〃 3次メッシュコード 5539−50−85
 〃 緯度・経度 北緯37度09分30.3秒
           東経139度03分40.3秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2020年5月7日

注1)「新潟の大杉と天然杉」による
注2)2004年11月1日、北魚沼郡内6町村が合併して魚沼市誕生。旧行政区は北魚沼郡湯之谷村





 新型コロナ・ウィルスの感染拡大が止まらず、令和2年(2020)4月16日、緊急事態宣言の対象が全都道府県に広がったことを受け、わが新潟県でも、県民に対し「不要不急の外出の自粛」が要請された。
 しばらくは、おとなしく自宅に留まることに。
 幸い、新潟県では、その間に感染経路不明の新感染者が減少。ゴールデン・ウィーク後の5月7日からは外出自粛要請が「県をまたぐ」場合に限定され、県内の巨木巡りができるようになった。
 もちろん、全く自由になったわけでなく、当然、いわゆる三密となるようなケースは避けなければならないが、観光地以外に立つ巨木を訪ねる行為は、もとより密閉、密集、密接のどれにも該当しない。感染拡大に寄与する心配は無さそうだ。
 この日を待って訪ねたのが左図のカツラ。
 「新潟の大杉と天然杉」のOさんから写真を見せていただいて、すぐにでも訪ねたいと思っていたのを、この日まで我慢していたのである。
 福島県檜枝岐村(ひのえまたむら)へと続く国道352号を進む。大湯温泉を過ぎ、いよいよ谷を離れて枝折峠(しおりとうげ)への登りになろうとするところ、佐梨川(さなしがわ)に架かる最後の橋(銀嶽橋)の手前右手に、林道長瀬沢線の入口が開いている。そこから狭い未舗装林道を道なりに約4.5km。
 カツラは林道のすぐ脇、林道と渓流に挟まれるような位置に、2株並んで立っていた。(上図はそのうち大きい方。下図では左手前の株)
 この渓流の名前が桂ノ沢である。佐梨川上流部の支流の一つで、日本百名山の一座駒ヶ岳(2003m、通称「越後駒ヶ岳」)から北西に向かって延びる尾根を源流としている。(桂ノ沢の名前はこのカツラに由来するのでないかと思うのだが、当否不明)
 第一世代のカツラで、とにかく元気が良い。
 こんなに素晴らしいカツラなのだが、知る人は少ないようで、私自身もOさんに教えていただくまで、全く知らなかった。
 まだまだ隠れた巨人がいそうな気がする。
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