ページタイトル:樫葉谷のイスノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:樫葉谷のイスノキ_1


画像:樫葉谷のイスノキ_2
名称 樫葉谷のイスノキ (かしばだにのいすのき)
名称の典拠 「ひむか巨樹マップ」(注1)
樹種 イスノキ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 4.9m(注2)
推定樹齢 500年(注2)
所在地の地名 宮崎県東臼杵郡美郷町南郷区上渡川(注3)
 〃 3次メッシュコード 4831−41−17
 〃 緯度・経度 北緯32度21分11.8秒
           東経131度12分38.7秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2018年3月20日

注1)宮崎県林務部の企画編集により、鉱脈社から刊行。なお、名前は「樫葉谷のイスノキ」だが、樫葉谷にはなく、もう一つ西側の神山谷の左岸側斜面にある
注2)「みやざきの巨樹百選」案内板による
注3)2006年1月1日、東臼杵郡内の西郷村・南郷村・北郷村の3つの○郷村が合併して美郷町誕生。旧行政区は南郷村





 小丸川(おまるがわ)の支流渡川(どがわ)の上流部から、槇鼻峠(まきはなとうげ)を越えて椎葉村に入り、一ツ瀬川(ひとつせがわ)の支流大藪川(おおやぶがわ)の上流に抜ける道がある。
 この日、私は美郷町(旧南郷村)側から峠に向かった。
 田出原(たでわら)を過ぎると人家もほとんどなくなり、やがて道は三方岳(さんぽうだけ、1479m)の南斜面を緩やかに登り始める。
 しばらくして、神山谷に架かる橋の手前に設置された「樫葉自然環境保全地域」の案内板が目についた。その隣には、イスノキの傾いた案内板も。
 車を降りて来し方を振り返ると、鈍角のV字をなす谷の雄大な風景が見えた。
 イスノキは橋の左岸上流側、斜面上に立つ。もとは山道があったのかも知れないが、今は跡形もなし。小雨降るなか、雨傘片手になんとかよじ登った。
 勾配が少し緩やかになったかと思うあたり、奥の方に目を凝らすと、2幹のイスノキ巨木が見えた。
 近づくと、全体に大きく傾いてはいるが、樹勢の良い、すばらしいイスノキであった。
 雨に濡れた樹肌が艶やかに見えた。管を束ねたような幹や、長く伸びた根が少々おどろおどろしげに見えるのもまた良い。
 遠くからはるばる訪ねて来ただけのことはあった。
ボタン:宮崎県の巨木リストに戻る ボタン:トップページに戻る