ページタイトル:観瀾亭の大欅 ロゴ:人里の巨木たち

画像:観瀾亭の大欅 名称 観瀾亭の大欅 (かんらんていのおおけやき)
名称の典拠 なし(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 17m(注2)
目通り幹囲 8.9m(注2)
推定樹齢 伝承800年(注3)
所在地の地名 宮城県宮城郡松島町松島
 〃 3次メッシュコード 5741−40−45
 〃 緯度・経度 北緯38度22分11.1秒
           東経141度03分41.2秒
松島町指定天然記念物(1970年12月1日指定)
撮影年月日 2016年5月18日

注1)天然記念物指定名称は「観瀾亭・大欅」
注2)環境省巨樹データベース(2011年調査)による
注3)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による





 松島海岸、有名な五大堂から西に200mほどの国道沿いに観瀾亭がある。(国道の向かい側に観光客用有料駐車場有り)
 観瀾亭は道路より少しだけ高い、岩から成る面上にあって、間近に海を望むことが出来る。
 松島町が設置した案内板によると、もともとは伏見桃山城内の一棟だったらしい。文禄年間(1593〜96)に伊達政宗が秀吉から拝領、江戸品川の藩邸に移した。その後、さらに2代藩主忠宗が当地に移築したという。
 現在、観瀾亭の建物自体は宮城県指定文化財、内部の障壁画は国の重要文化財である。
 観瀾亭の周辺にケヤキが数本見られるが、岩の上に立つため、みな力強い根張りを見せている。これらもなかなか見応えがある。
 左図の大ケヤキは、西に少し離れて立っている。
 幹の太さは、頭領の貫禄十分だが、残念ながら、大枝を全て失ってしまった。
 今は細い小枝が生命を繋ぐのみである。

※訪問の約5ヶ月後、2016年10月16日に根元から倒壊。すぐ近くを国道45号が通るため、交通の妨げにならぬよう、同月20日深夜から翌朝にかけてケヤキは撤去されたようだ。また1本巨木が失われてしまった。(2019.02.28追記)
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