ページタイトル:冠稲荷のクスノキ 当サイトのシンボルマーク

画像:冠稲荷のクスノキ 名称 冠稲荷のクスノキ (かんむりいなりのくすのき)
名称の典拠 なし
樹種 クスノキ
樹高 15m(注1)
目通り幹囲 5m(注2)
推定樹齢 200〜299年(注1)
所在地の地名 群馬県太田市細谷町(稲荷)
 〃 3次メッシュコード 5439−32−18
 〃 緯度・経度 北緯36度16分07.0秒
           東経139度21分05.0秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2020年4月4日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版T」による
注2)まったくの目分量。環境省巨樹データベースでは2000年の報告値として404cmの幹囲データを載せているが、これは1988年以前の測定値である。今は明らかにずっと大きく、5m前後ありそうに見える





 国道354号の南約200m、蛇川(へびがわ)右岸に冠稲荷神社が鎮座する。なかなか立派な神社だ。
 同神社の公式ウェブサイトによると、新田氏の始祖新田義重(にったよししげ)の父源義国(みなもとのよしくに。八幡太郎源義家の子)が天治2年(1125)に創建。のち、承安4年(1174)、鞍馬寺を出た若き義経が奥州平泉に向かう途次、当社が源氏ゆかりの神社であることを知って『冠の中に勧請してきた京都伏見稲荷大社の御分霊を鎮祭』したという。さらに、新田義貞(にったよしさだ)が鎌倉幕府討伐のため挙兵する際には、『当社神前にて兜の中に神霊の来臨を請い戦勝を祈願』したと伝えられているそうである。そんなことから冠稲荷と呼ばれるようになったということだ。
 ボケに会うため、冠稲荷に詣でた。
 タイミングが遅かったようで、ボケの花は最盛期を過ぎてしまい残念だったが、このクスノキに会えたのは、神社からの思わぬプレゼントだった。
 クスノキは環境省巨樹データベースに載っているのだが、実際はデータよりもずっと大きかった。
 新田氏由来の神社にクスノキ巨木。
 新田義貞と楠木正成がともに南朝方の名将であったことが思い出され、なんとなく愉快な気がした。
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