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名称 海童神社の楠 (かいどうじんじゃのくす) 名称の典拠 樹名を記したオブジェ(注1) 樹種 クスノキ 樹高 19m(注2) 目通り幹囲 11.5m(注2) 推定樹齢 600年(注3) 所在地の地名 佐賀県杵島郡白石町深浦(竜王)(注4) 〃 3次メッシュコード 4930−50−59 〃 緯度・経度 北緯33度08分11秒 東経130度07分22秒 佐賀県指定天然記念物(1965年7月23日指定) 撮影年月日 2015年3月22日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による 注3)上記の佐賀県公式サイトによる 注4)2005年1月1日、杵島郡内の3町が合併して白石町誕生。急行政区は杵島郡有明町 彦嶋神社のクスノキのところで書いた白岩山から延びる稜線のまさしく先端部の高台に、海童神社が鎮座している。ここはかつて、有明海に突き出た細長い半島の岬にあたる場所だと思われ、龍王崎(りゅうおうざき)」の名が残っている。 海で暮らす人の集落では、海原を望む高台に墓地が築かれていることが多いように思う。海が穏やかな時には、海を眺めて死者の魂に心安らいでもらおうとしたのであり、また海が荒れる時には、無事に帰着できるよう、遠くまで目を光らせてもらおうとしたのではないだろうか。 古代人も考えることが同じだったのかどうか、このあたりの稜線上や斜面に、5〜6世紀の古墳が集中しているらしい。現在までに17基が確認されているという。 その古墳群を中心とする常緑広葉樹林を、旧有明町が「龍王崎古今の森公園」と命名した。もちろん、ここ海童神社境内も含まれる。 「古今の森」における「古」の代表が古墳(佐賀県指定史跡「龍王崎古墳群」)なら、「今」の代表がこのクスノキだろうと思われる。 |
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