ページタイトル:浄善寺のイチョウ 当サイトのシンボル

画像:浄善寺のイチョウ

画像:浄善寺のイチョウ(幹と並ぶ)

名称 浄善寺のイチョウ (じょうぜんじのいちょう)
名称の典拠 なし
樹種 イチョウ
樹高 20m(注1)
目通り幹囲 7.3m(注1)
推定樹齢 600年以上(注2)
所在地の地名 島根県大田市三瓶町池田
 〃 3次メッシュコード 5232−54−67
 〃 緯度・経度 北緯35度08分39.5秒
           東経132度35分08.7秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2011年8月22日

注1)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注2)2009年3月1日に三瓶まちづくり委員会が設置した「三瓶地域の大木・古木解説板」による





 三瓶山(さんべさん、1126m)の西方、県道30号と同286号が交わるところが池田地区の中心部である。
 その一角に浄土真宗本願寺派西谷山浄善寺がある。石垣と白壁に囲まれた立派な寺だ。
 大イチョウは、山門を潜って右手。
 立ち上がってすぐ複数幹に分かれ、それらがみな元気よく上空まで伸びて、たくさんの葉をつけている。すばらしい樹勢だ。
 上記の解説板には、地上40cmにおける幹囲が7.5m、環境省巨樹測定要項のように地上1.3mで測れば9.3mのデータが示されていた。このような樹形ならば、根回りよりも目通りが大きくなることは当然である。訪問前に想像していたより、ずっと大きなイチョウだった。
 矯めつ眇めつ眺めていると、ちょうど奥様が出てこられた。訪問の挨拶のあと、新潟県からこのイチョウを見に来たことを告げると、たいそう驚かれ、歓迎して下さった。そのうちにご住職も出てこられて、「まあ、お茶でも」ということで、お部屋に通して下さり、すっかりくつろがせていただいてしまった。(とは言っても、内心は恐縮のし通しだったが)
 ご住職は、ゆっくりお話しになったあと、にこっと微笑む癖がおありのようで、仏様のようなその笑顔が印象に残った。
 ところで、上記解説板には、このイチョウが、大韓民国慶州北道善山郡玉城面農所にあるイチョウと同じDNAを持つと記されていた。福岡県遠賀郡水巻町の八劔神社のイチョウとも同じだとか。
 誰がどのような目的で調べているのか記されてはいなかったが、このように、立ち上がってすぐ広がる樹形は、遺伝子がなせる業(わざ)だということなのだろうか。(※)

※このページをご覧になった方が教えて下さったのだが、日本にイチョウが渡来した時期や経路を調べるため、イチョウ博士として知られる堀輝三先生の依頼を受けて、徳島大学の佐藤征弥(さとうまさや)先生が研究されたということである。(2019.01.27追記)
 
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