ページタイトル:成就院のしだれあかしで 当サイトのシンボルマーク

画像:成就院のしだれあかしで 名称 成就院のしだれあかしで
    (じょうじゅいんのしだれあかしで)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 アカシデ
樹高 6.5m(注2)
目通り幹囲 2.0m(注2)
推定樹齢 100年(注2)
所在地の地名 栃木県鹿沼市楡木町(にれぎまち)
 〃 3次メッシュコード 5439−66−00
 〃 緯度・経度 北緯36度30分28.8秒
           東経139度45分07.2秒
栃木県指定天然記念物(1957年8月27日指定)
撮影年月日 2024年6月29日

注1)2016年6月に栃木県教育委員会と鹿沼市教育委員会が連名で設置。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)上記案内板による(2016年4月測定)





 東武日光線楡木駅の東方約600m、楡木小学校の北西200mほどの市街地に、真言宗智山派楡木山成就院がある。
 手入れの行き届いた表参道の途中、向かって左手に、県指定天然記念物のアカシデが立っている。
 アカシデの大木そのものが数少ない上に、枝が全て見事に枝垂れている。初めて見る姿である。栃木県内はもとより、全国でも希有な存在ではないだろうか。
 案内板によると、このアカシデは2代目だそうだ。
 先代のアカシデは200年程前の江戸時代後期、楡木町の東長沼にあったもので、珍木として成就院に献上されたらしい。昭和3年(1928)には国の天然記念物に指定されたが、その後枯死してしまい、指定も取り消された。
 でも、この地の人たちは、よほどそのアカシデに愛着を感じていたのか、入粟野の横根山麓で発見されたシダレアカシデが再び成就院に献木された。
 移植後、ずいぶん元気に育ったようで、鹿沼市公式ウェブサイトに載る写真では、髪がずいぶん薄くなった私には羨ましいくらいに枝葉を満載し、枝垂れた枝の殆どが地面にまで達している。まるで緑のモンスター。
 しかし今はちょっと様子がおかしい。大部分の大枝が枯れってしまったようで、腐朽菌の繁殖も進んでいる。素人目には瀕死の状況に思われた。
 シダレアカシデを愛する人々の気持ちに応え、なんとかこの危機を乗り越えてもらいたいものだ。
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