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名称 成願寺のイチョウ (じょうがんじのいちょう)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 イチョウ
樹高 30m(注2)
目通り幹囲 5.9m(注2)
推定樹齢 500年(注3)
所在地の地名 栃木県宇都宮市西刑部町(成願寺)
〃 3次メッシュコード 5439−57−94
〃 緯度・経度 北緯36度29分56.4秒
東経139度55分52.1秒
宇都宮市指定天然記念物(1958年1月24日指定)
撮影年月日 2008年11月16日
注1)設置者名未確認(多分、宇都宮市または同市教委が設置したと思われる)
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による
注3)上記案内板による
新しく切られた国道121号を東進。宇都宮市街地を出て、下桑島町の工業団地を通り過ぎると、間もなく右手(南側)に大イチョウの姿が見えてくる。
黄に染まった葉の3分の1ほどが地面に降り敷かれ、3分の2ほどが枝にまだ残っている。ちょうど良いタイミングでの訪問だった。
朝の9時少し過ぎ。陽が射していれば、時間的にも申し分ないはずなのだが、残念ながら、この日は雨。輝く黄金色を目にすることはできなかった。(その代わり、葉一枚、身じろぎもしない完全な無風のなかで、景観を独り占めできた)
落葉に混じって橙黄色の丸い実が見える。無風も手伝って、イチョウの周囲を独特の強い異臭が取り巻いている。愚妻はたじろぎ、早々に車に引き上げてしまったが、私はこの贅沢な時間をもう少し味わいたく、歩いては立ち止まり、立ち止まっては歩いて、イチョウが見える範囲を散策してみた。
イチョウもそうだが、成願寺自体も立派なお寺だ。現在、伽藍と境内の整備が進行中である。
後日調べてみたら、創建は天平神護元年(765)、日光を開いた勝道上人の開山と伝えているようだ(平凡社「栃木県の地名」より)。門前を通る市道406号線は、「成願寺街道」と呼ばれていたという。
イチョウは、街道を通行する人の目印でもあったことだろう。 |
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