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若松寺観音堂(国重文) |
名称 若松寺の開山杉 (じゃくしょうじのかいさんすぎ) 名称の典拠 なし(注1) 樹種 スギ 樹高 33m(注2) 目通り幹囲 6.1m(注2) 推定樹齢 伝承1000年(注2) 所在地の地名 山形県天童市山元 〃 3次メッシュコード 5740−43−33 〃 緯度・経度 北緯38度21分46秒 東経140度25分10秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2006年9月19日 注1)寺が設置した立札には「開山杉」とのみ記されていたが、隣接する山形市にも清雲寺の「開山杉」がある。これらを区別するため、勝手に寺号を冠させてもらった 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による 山形県の花笠踊りで、「めでためでたの若松さまよ、枝も栄えて葉も茂る」と歌われる「若松さま」は、ここだとされている。(同じ歌詞は伊勢音頭にもあり、全国に通用する論かどうかは不明) 天台宗鈴立山若松寺(れいりゅうざんじゃくしょうじ)は、和銅元年(708)、行基によって開山されたと伝承する古刹。通称を若松観音(わかまつかんのん)といい、最上33観音霊場の第1番札所。縁結びの寺として伝えられている。歌詞通り、おめでたい寺なのだ。 縁結びの御利益は、あの世にまで及ぶ。若くして死んだ子供のために、死後の世界で幸せな結婚が出来るよう、近親者が奉納したむかさり絵馬が残されている。「むかさり」とはこの地方の方言で、婚礼のこと。絵馬には婚礼衣装を着て仲睦まじく並ぶ男女や、三々九度の席などが描かれている。どうやら、子を失った親の悲しみを癒してくれる寺でもあるらしい。 観音堂から一段下がったところに開山杉が立っている。 写真の裏側、根元を見ると、内部はすっかり朽ちているようだ。花笠踊りの歌詞のようなわけにはいかず、枝も葉も少ない。樹勢は芳しくないようだ。 ただ、平成元年(1989)の旧環境調査で「健全度:不良、枯死寸前」とされていたのを、15年間以上、もちこたえてくれた。今後も頑張ってもらいたいものだ。 |
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