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名称 高沢の開山スギ (たかさわのかいさんすぎ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 スギ
樹高 25m(注2)
目通り幹囲 6.5m(注2)
推定樹齢 伝承700年以上(注3)
所在地の地名 山形県山形市高沢
〃 3次メッシュコード 5740−33−24
〃 緯度・経度 北緯38度16分29.2秒
東経140度25分59.6秒
山形県指定天然記念物(1956年11月24日指定)
撮影年月日 2013年5月26日
注1)2004年8月に山形市教育委員会が設置
注2)環境省巨樹データベース(2000年フォローアップ調査)による
注3)上記案内板による
高沢は瀬ノ原山(1182m)の西斜面が少し緩くなったところ。県境の山々を東に控えた集落で、その向こうはもう宮城県だ。(案内板では「たかざわ」とルビが振られていたが、「たかさ(わ)」と発音するのではなかろうか)
集落の中ほどに時宗清雲寺がある(案内板では「青雲寺」と誤記されている)。弘安元年(1278)、一向上人が開いたと伝えられているようだ。
この大杉は、一向上人が携えてきた杖を立てておいたものが根付いたとされている。
寺院の始まりに際し、その拠り所となった僧侶を「開山(かいさん)」という。一向上人は、清雲寺の開山である。よって、このスギは「開山スギ」と呼ばれることになった。そういうことだろうと思われる。
側枝が厚みをもって支幹化している。典型的なウラスギの姿である。荒ぶる力強さに圧倒される。材木としては価値が低いかも知れないが、巨木ファンにとって、この荒々しさが魅力的だ。(この枝の姿は、まるで地中の根を見ているようだ、ということで「さかさスギ」と呼ばれることもあるという)
清雲寺からは少し離れて立っているのだが、本堂前から開山スギの樹冠がよく見える。
人工林のスギから想像するような尖頭ではなく、元気のよい老ウラスギにしばしば見られる細長いドーム形の樹冠である。 |
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