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名称 岩脇のブナ (いわわきのぶな) 名称の典拠 現地の案内板(注1) 樹種 ブナ 樹高 20m(注2) 目通り幹囲 5.3m(注3) 推定樹齢 250年(注4) 所在地の地名 秋田県北秋田市七日市(なぬかいち)(岩脇)(注5) 〃 3次メッシュコード 6040−13−92 〃 緯度・経度 北緯40度10分09.2秒 東経140度24分11.6秒 天然記念物指定 なし 撮影年月日 2022年7月22日 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による 注3)「未定魂」による 注4)上記案内板による 注5)2005年3月22日、北秋田郡内4町が合併して北秋田市誕生。旧行政区は北秋田郡鷹巣町 「未定魂」の五十嵐洋さんからこのブナを教えていただき、是非とも訪ねたいと思っていたところ、やっと実現する機会を得た。 岩脇集落は、米代川(よねしろがわ)の支流の一つ小猿部川(おさるべがわ)左岸。大館能代空港から見ると南東3.5kmほどにあたる。国道105号(同295号との重複区間)からは200mほど東。 地理院地図で見ると、集落から南に向かって、標高100mほどの稜線沿いに破線が伸びている。これがかつての阿仁(あに)街道なのだろう。 集落内、生活道路の分岐点にブナへの案内表示があった。そこからブナまでは、旧阿仁街道を約200m。 オオハンゴンソウの群生を過ぎると、杉林に入る手前、左手にブナの姿が見えた。 ブナの周囲には広く空間が取られている。枝の張り具合を見ると、かなり前から占有空間が与えられていたようだ。おびただしい数の大枝を存分に伸ばしている。 各地に千手観音ブナと名付けられた大ブナがあるが、その名は、むしろこの岩脇のブナにこそ相応しいと思うほどだ。樹高も高く、元気が良さそうだ。 根元の道祖神とともに、ブナも疫病や災厄が集落に入るのを防いでいるように思われた。 人の生活圏のすぐ隣にあって、想像していた以上に素晴らしいブナであった。 |
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