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「石神の松」近くから見える風景 |
名称 石神の松 (いしがみのまつ) 名称の典拠 現地の標柱(注1) 樹種 アカマツ 樹高 6m(注2) 目通り幹囲 3.4m(注2) 推定樹齢 350年(注3) 所在地の地名 長野県上伊那郡中川村大草 〃 3次メッシュコード 5337−37−45 〃 緯度・経度 北緯35度37分30.6秒 東経137度56分15.6秒 中川村指定天然記念物(1977年4月1日指定) 撮影年月日 2006年4月22日 注1)中川村教育委員会が設置(設置年月不詳) 注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 甲信越・北陸版」による 注3)上記標柱に記された説明文より 県道18号(伊那生田飯田線)「石神橋」から西を見ると、すぐ下に見えるマツがこれ。 小高い地にあって、懸崖菊のように枝を長く垂らしている。樹下に立ち、上を見上げると、放射状に伸びた梁が支えるドームに入った感じ。すっぱり切られた大枝もあるが、これだけたくさんの枝が残っているのは、樹勢が良い証拠なのだろう。 傍らに「伝説」と題して説明があった。 元和(1615〜24)の頃、松から800mほど東の常泉寺に、法力あらたかな一人の山伏が寄寓していた。当時、天竜川の氾濫に悩んだ人々は、山伏に頼んで、祈祷してもらうことにした。山伏は21日間祈り続け、ついに満願の日、精根尽きて倒れた。死に先立ち、山伏が水神に手向けた松がこの木だという。 松の近くからは、蛇行する天竜川の向こうに中央アルプスの山々が見える。 残雪の白がまぶしかった。 ※以前に若宮八幡社の柏の伐採情報を下さったTさんから、この松が失われ、お別れイベントが行われたことを教えていただいた。 ネット上で確認すると、2020年頃から枯れ始め、2021年3月に枯死が確認されたようだ。その後7月27〜28日にかけて伐採。 そこまではよく聞く話だが、ここではその翌年、いわゆるお別れイベントとして人形浄瑠璃が演じられ、花火まで上がった。 イベントに関わった方々をはじめ、たくさんの人達に愛された松なのである。(2024/10/06追記) |
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