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注1)1973年6月に高知県緑化推進委員会と土佐山田町が連名で設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 中国・四国版」による
注3)2006年3月1日、香美郡内の2町1村が合併して香美市誕生。旧行政区は香美郡土佐山田町
物部川左岸、香我美橋の少し下流側に神母神社があり、その石垣を跨いで、1本のクスノキが寝そべるように立っている。幹には大きなフジが巻き付いている。一度見たら、忘れられない樹容だ。
上図に見える足下の草地は、水面に向かって緩く傾斜している。草地部分は、物部川河川敷の一部だと思われる。
普段ならば、水面とはまだかなりの高低差がある。このあたりも、子供たちの遊び場となっていることだろう。
しかし、大水が出ると、ここまで水がやってくることはないのだろうか。クスノキも、根元を洗われることがあったかも知れない。
神母(いげ)とは、水の神、農耕の神のことらしい。
香美市の公式WEBサイトの記述では、ここに神母ノ木集落が形成されたのは、近世初期。土佐藩家老野中兼山(のなかけんざん。1615〜64)がこの近くに山田堰を築いた時期と一致するとか。
地名の神母ノ木とは、このクスノキのことであろうか。
山田堰と神母神社と神母ノ木集落。3者は互いに関わりを持ちつつ、歴史を共有してきたのだろう。 |
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