ページタイトル:井立のネズの木 当サイトのシンボルマーク

画像:井立のネズの木 名称 井立のネズの木 (いだちのねずのき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ネズミサシ
樹高 15m(注2)
目通り幹囲 3.1m(注2)
推定樹齢 350年(注2)
所在地の地名 岡山県笠岡市走出(はしりで)(井立)
 〃 3次メッシュコード 5133−64−81
 〃 緯度・経度 北緯34度34分40.8秒
           東経133度30分53.3秒
笠岡市指定天然記念物(1990年2月26日指定)
撮影年月日 2022年3月28日

注1)笠岡市教育委員会が設置(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)岡山県緑化推進協会「新 岡山の巨樹老樹名木」による





 「かさおか古代の丘スポーツ公園」の西側の谷に、面積5万平方mほどの井立池(いだちいけ)がある。
 元来は農業用水を確保するために作られた溜池だったと想像するが、時代が変わり、今は池の中央部分の水面に発電用ソーラー・パネルが浮かべられている。なるほど、これなら農業用溜池としての機能を損なわずに、水面の有効利用ができそうだ。
 ネズの木が立つのは井立池の北西岸に沿って走る道路脇。水面を見おろすような位置である。
 道路は、ネズの木のところで二つに分かれる。
 笠岡市公式ウェブサイトの文化財紹介ページによると、このうち木の下を通る細い道は走出から井原に通ずる古い街道だったということである。
 ネズの木の根元に、塞の神(道祖神)の祠がある。村の境界で悪病などが入らぬよう目を光らせる神である。
 旅の安全を守ってくれる神でもある。街道を通る人たちもネズの木陰で一息ついたかも知れない。
 なお、ネズの木の標準和名はネズミサシだが、この地方ではモロギ(モロノキ)とかモロマツとか呼んでいるそうである。
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