ページタイトル:一王子神社のウバメガシ 当サイトのシンボルマーク

画像:一王子神社のウバメガシ 名称 一王子神社のウバメガシ
    (いちおうじじんじゃのうばめがし)
名称の典拠 「くらしきの巨樹・老樹」(注1)
樹種 ウバメガシ
樹高 7m(注2)
目通り幹囲 3.5m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 岡山県倉敷市二日市
 〃 3次メッシュコード 5133−76−03
 〃 緯度・経度 北緯34度35分20.3秒
           東経133度47分31.6秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2022年3月28日

注1)倉敷市公式ウェブサイトのコンテンツの一つ
注2)上記「くらしきの巨樹・老樹」による。環境省巨樹データベース(1992年報告)ではそれぞれ7mと3.3m





 岡山県神社庁の神社紹介ページによると、かつてこの辺りは、瀬戸内海が深く嵌入した多島海域で、「吉備の穴海」と称されていたらしい。
 現在、倉敷美観地区の南東に、南北・東西とも2km弱の山塊があるが、その時代にはここも瀬戸内海に浮かぶ小島の一つだったのだろう。その山塊の東端、小高いところに一王子神社が鎮座する。
 祭神は五十猛命(いそたけるのみこと)。素盞嗚(スサノオ)の子とされる神である。林業の神として知られるが、造船の神、航海の神、大漁の神でもあるようだ。そんなことから海に面したこの地に祀られたのだろう。
 その後、海岸は後退。地理院地図の標高データによれば、一王子神社の入口付近の海抜は1m程度、社殿位置の標高は約20mである。かつて社前に広がっていた海は、家々と田畑に変わった。
 その一王子神社に、大きなウバメガシが立つ。
 ウバメガシは正面石段でなく、迂回参道の入口付近。登り始めてすぐ左手に見える。樹高が低くて木々に隠れがちだが、樹種名を記した立札があるので、注意しながら歩けば容易に見つけることができる。
 ウバメガシとしてはなかなかの巨木である。単幹でこれだけのサイズには、そう滅多に出会えるものではない。
 樹勢も良さそうだ。
 まだまだ大きくなりそうである。
 
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