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画像:市場の大ケヤキ

画像:市場の大ケヤキ(幹と並ぶ)

画像:市場の大ケヤキ
名称 市場の大ケヤキ (いちばのおおけやき)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 ケヤキ
樹高 23m(注2)
目通り幹囲 7.0m(注3)
推定樹齢 500年(注4)
所在地の地名 群馬県太田市市場稲荷前
 
〃 3次メッシュコード 5439−33−93
 
〃 緯度・経度 北緯36度19分49.6秒
           東経139度25分09.5秒
太田市指定天然記念物(1981年8月26日指定)
撮影年月日 2003年2月8日

注1)1995年3月31日に太田市教育委員会が設置
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 関東版(T)」による
注3)同上。写真で左側に見える幹は別株であり、幹囲には含まれていない
注4)現地の案内板による





 住宅街の中、琴平神社の向かいの空き地に立つ。
 地元では「市場の大榎(えのき)」と呼ばれてきた。神奈川県秦野市の「鶴巻の大ケヤキ」でもそうだったが、ケヤキとエノキの混同は、各地でしばしば起きるようだ。
 立ち上がってすぐ3本に分かれている。中央の幹が特に空洞化がひどく、樹勢はかなり衰えかけているようだ。空洞内を覗いてみると、焼け焦げが見える。中に入った人の火が、誤って燃え移ってしまったのだろうか? 現在は竹を組んで空洞内に入れないようにしてある。
 現地に設置されたもう一つの案内板によれば、中世この辺りに豪族の屋敷があった。のちの城下町のように、居館の近くに人が集まり、市場を開いた。よって市場という地名が生じた、と推測されているようだ。
 大ケヤキの立つ地は栃木県境まで約500m。どのような経緯によるものか、足利市がこの辺りでは渡良瀬川を跨いで群馬県側に入り込んでいる。明治初期の混乱期に、栃木と群馬の県境が何度も修正された。そのため、大ケヤキも一時は栃木県に属したことがあったようである。
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