ページタイトル:穂積のマツ 当サイトのシンボルマーク

画像:穂積のマツ 名称 穂積のマツ (ほづみのまつ)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 アカマツ
樹高 11m(注2)
目通り幹囲 3.0m(注2)
推定樹齢 180年(注3)
所在地の地名 栃木県さくら市穂積(高畑)(注4)
 〃 3次メッシュコード 5540−10−15
 〃 緯度・経度 北緯36度45分41.8秒
           東経140度03分49.1秒
さくら市指定天然記念物(2005年2月9日指定)
撮影年月日 2023年7月24日

注1)設置者名・設置年月とも不詳。天然記念物指定名称もこれに同じ。なお、天然記念物指定に先だって1989年6月15日に「とちぎの名木百選」に選定されていて、そちらの名称は「穂積小学校記念の松」
注2)日本樹木医学会ウェブサイトより
注3)上記案内板による
注4)2005年3月28日、塩谷郡内2町が合併してさくら市誕生。旧行政区は塩谷郡喜連川町(きつれがわまち)





 さくら市北東部、穗積の高畑(たかはた)地内にかつて穂積小学校があった。
 旧校地内に設置された沿革碑によると、開校は明治15年(1882)。最初の名前は勧善学校。同19年(1886)に鹿子畑小学校分校となり、しばらく分校としての歴史が続いた後、同33年(1900)に上江川第三尋常小学校として独立。昭和7年(1932)に現在地に新校舎が出来て移転。戦時に入って同16年(1941)、尋常小学校は国民学校と改称され、戦後の同22年(1947)に穂積小学校の名前になった。こうして見ると、小学校の歴史はまさに日本の歴史そのものだったように思う。
 そして、高度成長期を経て、小学校を取り巻く環境は一変する。地方の小学校は相次いで廃校。穂積小学校も平成22年(2010)に閉校。建築して間もない新しい校舎は「喜連川丘陵の里 杉インテリア木工館」として再利用されているが、子供の姿の無い学校は、どうしても廃墟のように見えてしまう。
 かつてのグラウンドの縁に沿って、フジ、マツ、ケヤキが一列に並んでいる。子供たちの成長を応援するために植樹されたのだろう。
 その後も関係者から大切にされてきたようで、いずれも樹勢が良い。
 特にマツについては、各地でマツ巨木が失われるなか、これだけ樹勢良く、見事なマツは貴重である。
 子供たちはいなくなったが、今度は地域のシンボルとして、末永く元気でいて欲しいと願う。
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