ページタイトル:西行桜 当サイトのシンボルマーク

画像:西行桜 名称 西行桜 (さいぎょうざくら)
名称の典拠 現地の案内板(注1)
樹種 エドヒガン
樹高 10m(注2)
目通り幹囲 3.1m(注3)
推定樹齢 不明
所在地の地名 栃木県大田原市佐良土(さらど)(注4)
 〃 3次メッシュコード 5540−11−40
 〃 緯度・経度 北緯36度47分30.0秒
           東経140度07分23.9秒
大田原市指定天然記念物(1966年2月15日指定)
撮影年月日 2019年4月6日

注1)大田原市教育委員会が設置した新しいもの(設置年月不詳)。天然記念物指定名称もこれに同じ
注2)上記案内板による
注3)同上。2本の幹囲をそれぞれ1.25m、1.89mとしているので、環境省巨樹測定要項に則って合算した
注4)2005年10月1日、大田原市に合併。旧行政区は那須郡湯津上村(ゆづかみむら)





 那珂川(なかがわ)と箒川(ほうきがわ)の合流点の北西に「なかがわ水遊園」があり、その西に天台宗光丸山法輪寺(こうまるさんほうりんじ)がある。(市指定文化財の勅額門には「正覚山」の山号額が掲げられているが、案内板には光丸山法輪寺とあった)
 その案内板によると、貞観2年(860)の開創で、開山は慈覚大師円仁。天狗信仰があったり、お寺なのに御輿があったりと、ちょっと変わったお寺だ。
 萱葺きの鐘楼の近くに「西行桜」がある。
 保延年間(1135〜41)のこと、奥州行脚の折に西行法師が法輪寺に詣でた。その際、境内のシダレザクラを見て、「盛りには などか若葉は今とても こころひかるる糸桜かな」の歌を詠んだと伝えられているそうで、それが「西行桜」の名前の由来だという。
 この話は、当地ではシダレザクラともどもずいぶん有名な話のようで、訪ねたのが偶々土曜日だったこともあって、境内は大変な人出だった。
 事の真偽はどうあれ、自分の住む町に愛着を持つことにつながるのであれば、悪いことではないと思う。西行桜は、これからも大切にされ続けることだろう。
 なお、現在の西行桜は、初代が失われた後、蘖(ひこばえ)が育って大きくなったものだそうである。
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