ページタイトル:平底下のクロガネモチ 当サイトのシンボルマーク

画像:平底下のクロガネモチ


画像:クロガネモチの標柱
名称 平底下のクロガネモチ
    (ひらそこしたのくろがねもち)
名称の典拠 「ひむか巨樹マップ」(注1)
樹種 クロガネモチ
樹高 20m(注2)
目通り幹囲 4.5m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 宮崎県西臼杵郡日之影町七折(平底下)
 〃 3次メッシュコード 4931−02−09
 〃 緯度・経度 北緯32度40分19.6秒
           東経131度21分41.1秒
天然記念物指定 なし
撮影年月日 2018年3月18日

注1)宮崎県林務部の企画編集により、鉱脈社から刊行
注2)宮崎県が設置した「みやざきの巨樹百選」案内板による





 国道218号(日之影バイパス)の平底トンネルと波瀬大橋の間に平底という名の集落がある。
 「平」の文字から想像出来るように、確かに勾配のごく緩い地形ではあるが、「底」ではない。500mほど南を流れる五ヶ瀬川の川床からは150m以上も標高の高い、いわば台地上の集落である。(この台地は古い昔の河岸段丘面ではないだろうか?)
 その平底の南、五ヶ瀬川の川原近くまで下ったところが平底下である。(平底トンネルの西から下る道がある)
 五ヶ瀬川左岸を走る県道237号(北方高千穂線)沿いに、「みやざき新巨樹100選」の標柱があった(左図)。
 クロガネモチは、標柱から林を突っ切って川原に出たところ。水面のすぐ近くに立っていた。
 最近になって、クロガネモチの高さまで水に浸かったことがあるのではないだろうか。根元のタケが薙ぎ倒され、砂がたくさん積もっている。周囲に、増水時に流れて来たと思われる枯枝や葦の茎など、天然由来のゴミがたくさん積もっている。クロガネモチの根元も、少し砂に埋まったように見える。
 クロガネモチは、流れに抗して頑張ったのだ。流されないで良かった。
 ところで、上記「ひむか巨樹マップ」によると、昔は対岸に行くのに渡し舟を用いたようだ。クロガネモチのあたりに舟着場があったらしい。自生のクロガネモチかと思っていたが、もしかしたら人の手で植えられたのかも知れない。
 現在、クロガネモチの周囲に、渡船場を連想させるものは何もない。すっかり風景が変わってしまったのだろう。
 クロガネモチに心があったなら、この変化をどう思っているだろうか。
 林を突っ切るのはちょっと大変だが、案外、訪問者を喜んでくれているのかも知れない。
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