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名称 日根牛の大クリ (ひねうしのおおくり)
名称の典拠 現地の標柱(注1)
樹種 クリ
樹高 10m(注2)
目通り幹囲 5.6m(注2)
推定樹齢 350年(注3)
所在地の地名 宮城県登米市(とめし)登米町日根牛(とよままちひねうし)字浦小路(注4)
〃 3次メッシュコード 5741−72−73
〃 緯度・経度 北緯38度39分09.2秒
東経141度17分19.1秒
宮城県指定天然記念物(1973年5月15日指定)
撮影年月日 2006年8月22日(左の写真)
2016年5月14日(少し大きめの画像)
注1)設置者名・設置年月とも不詳
注2)環境庁「日本の巨樹・巨木林 北海道・東北版」による
注3)慶安年間(1648〜52)頃、この地に蔵福寺なる真言宗の寺があった。その頃植えられたとする伝承に基づいて計算すると、これくらいになるだろうか
注4)2005年4月1日、9町が合併して登米市誕生。旧行政区は登米郡(とめぐん)登米町(とよままち)
北上川左岸、登米大橋の東に位置する住宅地のなかに、タンバグリ(丹波栗)の大木が立っている。
地上4mほどで主幹を失い、背丈は高くないが、多くの大枝を伸ばし、幅広の大きな樹冠を支えている。
幹の表面は、大きく左に旋回しながら複雑な模様をを形成している。旋回模様は大枝の先まで連続的に繋がっている。
失われた枝があった辺りでは、空洞の闇が、表面のコントラストを、いっそう際立たせている。
単幹で、直立するクリではあるが、なかなかの力強さを感じさせてくれる大クリである。
タンバグリは、丹波国(現兵庫県)原産で、野生種に比べ、ずいぶん大きいクリを実らせる品種である。伝承が正しいとすれば、あるいは蔵福寺の僧が彼の地より苗木を持参して植えたものであろうか。
まだ成熟には間がある季節だったが、訪問時にも、枝のあちらこちらに、立派なイガが見られた。 |
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